群馬大学 慢性看護学研究室ブログ

患者様や未病の方が、自分らしく生活できるよう研究・探求しています。糖尿病と慢性腎臓病透析予防外来も開設しています。

尺度について

2013-07-18 16:40:00 | 尺度について
尺度使用について


岡が開発した次の尺度について使用ご希望の方は、ご一報ください。なお、各尺度は個人の特性を断定的に判断・測定するものではありません。あくまでも、多指標のうちの一つであり、傾向をみるためのものであることをご理解ください。


Ⅰ 使用に際して

 1.ご連絡いただければ、使用可能です。質問内容についてもご相談に応じます。1)お名前、2)ご所属、3)目的、4)発表予定の研究会・学会などの名称、についてご連絡ください。なお、研究の倫理として、尺度開発者(岡)に使用許可を受けることが必要な方で、所定の書式があれば、メールでお送りください。サインの上、返信いたします。

 2.各尺度を使用した研究をまとめる際、引用文献として下記論文名をお使いください。


Ⅱ 各尺度と論文名

 1.自己効力感尺度
 論文名:岡美智代、戸村成男、宗像恒次、土屋滋(1996)透析患者の食事管理の自己効力感尺度の開発、日本看護学会誌,5(1);40-48

 2.自己決定尺度(日本透析医学会、コメディカル研究助成金による研究)  論文名:岡美智代、安酸史子、保科良子、戸村成男、土屋滋(1997)透析患者の自己決定尺度の開発、日本透析医学会雑誌,30(8);1061-1067

 3.Evidence Based Practiceに関する尺度(科研費基盤Cによる研究)
 1) 看護師の専門的実践尺度
 看護師が臨床で専門性の高い実践を行っているかどうかを測定する尺度。Adamd A & Bond S(1995)の日本語版
 2) 研究活用のバリア尺度
 研究を臨床看護領域で活用するときの障害を測定する尺度。Retsas, et al (2000)の日本語版
 3) 看護研究への態度尺度
 研究は看護実践に役立つかなどの研究の重要性への認識や態度を測定する尺度。Parahoo(1997)の日本語版

 論文名:岡美智代、石田貞代、河村誠(2005)Evidence based practiceに関する日本語尺度開発と等価性の検証、日本保健医療行動科学会年報,20,100-113
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腎不全看護セミナー

2013-07-11 14:55:00 | 講演会

42回 群馬県腎不全看護セミナー

 

日時: 平成25727日(土) 18152040

場所: ビエント高崎 301号室 

      高崎市問屋町2丁目7番地  
       
TEL  027-361-4828

参加費:500     

 

1815~  情報提供  中外製薬株式会社

18301930  特別講演 1

 「CKD外来における看護活動のご紹介」

 【座長】 竹生 樹弘先生  [医療法人社団醫光会駒井病院 ]

 【講師】 杉田 和代 先生 

       [ 聖マリアンナ医科大学病院 看護部 外来

       慢性疾患看護専門看護師(CNS) ] 


休憩 
19301940


19
402040  特別講演 2

 「チーム医療を用いた新しいCKD治療外来

‘腎機能改善外来’の理念、概要そして効果」

 【座長】 小池 明生先生 [医療法人社団善衆会善衆会病院 ] 

 【講師】 海津 嘉蔵  先生

     [医療法人阿部クリニック 院長

     日本大学医学部 腎臓高血圧内分泌内科学分野 客員教授]

閉会の挨拶 岡 美智代 先生 [群馬大学大学院保健学研究科 教授] 


                 

当会に参加すると、日本腎不全看護学会が主催する「透析療法指導看護師」認定試験の受験資格ポイント(参加:2ポイント)、透析療法合同専門委員会が認定する「透析技術認定士」更新基準のポイント(参加:2ポイント)が取得できます。
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EASEプログラム®活用希望の方へ

2013-07-09 09:54:00 | EASEプログラム®

EASEプログラム®活用希望の方へ

 

EASEプログラム®をご活用いただくにのには、下記3点に留意していただければ、特に制限はありません。学術目的であれば料金は不要です。


1.状況把握のため、活用時にご一報ください。

 お名前、ご所属、目的等。メールで結構ですので、管理者宛にお送りください。

ブログの「コメント」からお送りいただければ結構です。

 

2.発表時には、こちらを引用文献として入れてください。
 ・岡美智代:援助のための方法. 中西睦子監修、安酸史子編著、成人看護学-慢性期. 東京;建帛社、2010: 54-72

 

3.きちんとしたEASEを行うためには、EASEプログラム®の定義に書いてある次のことを実施してください。

 1)生活重要事の前景化

検査データや体重に焦点を当てるのではなく、まずは患者が人生で大切にしていることを聞いてください。具体的には、こんな感じです。

 

× 「もう少し検査データを改善するためにEASEプログラム®っていうのをやってみましょうか?」

  これでは、医療者から見た目標が中心になっています。

 

 「Aさんが生活の中で大切にしていることを続けるために、自己管理のお手伝いをしたいと思っています。そのためには、まずAさんの生きがい・普段大切にしていること・失うと嫌なことを教えてください」

  このように、患者様が生活において重要視していることを確認してください。

長年顔を合わせている患者さんでも、改めて聞くと語ってくれますよ。医療者が照れていては、患者さんもお話ししてくれません。患者様に真剣に向き合ってみてください。 


 2)保健行動モデルの活用:自己効力向上を図るために、できそうな目標から始めてください。あくまでも患者さんに目標を決めてもらってください。

 × 「もう少し体重を減らした方が、体に負担がかからなくなるので、減量を目標にしてはいかがでしょうか?」

  × 「Aさんは、標準体重から5kgオーバーなので、6ヶ月で5kg減量することを目標にしてはどうでしょうか?」

 いくら口調が穏やかでも、医療者が目標を決めてしまっています。

 

  「どのような目標が良いでしょうか?Aさんが、できそうなことから目標を立ててみましょう」

 まずは、患者様に自己決定権があることを伝えましょう。患者様がどうしても自分で決められない場合は、医療者がアドバイスしても結構です。

 

 3)認知行動療法の活用:セルフモニタリングを活用するときは、行動目標を実行することのメリットなども観察項目に入れてください。

 × 「飲水量」「体重」「喫煙本数」など、行動目標だけを書くようにする。

 これでは、行動の結果しか確認しないことになります。

 

 「自分に対する満足度」

 目標行動が達成できなかったときは、患者様も自分で自分のことは満足していないのです。結果だけ見ていては、このような患者様の辛い気持ちが置き去りにされてしまいます。患者さんが自分で自分をふがいないと思っている気持ちを共有しましょう。

 「口のべたつきの軽減度」「体が軽い感じ」など、行動後のメリットも認識する項目を入れる。

 患者さんが、行動することで得られるメリットが時間できるようにする。

   

なお、定義は次の通りです。

 EASEプログラム®の定義

「対象者にとって大切なことである生活重要事を前景化させたうえで、保健行動モデルなどを活用しながら、対象者に対するアセスメントと理解を行い、行動や認知の修正に関する基本的原理と方法論は、認知行動療法を活用して、新たに構成されたもの。」


コメント (21)
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透析看護

2013-07-01 13:56:00 | 看護

透析看護のうちでも、災害時の看護について質問をいただきました。
透析室の看護師の方で、「掲示板」に書き込みをいただいた質問です。
群馬県腎不全看護セミナー

http://gunmajinns.web.fc2.com/index.html のメンバーから回答をもらいましたので、upします。
質問数が多いので、前回と今回の
2回に分けてupしますね。


Q7
緊急回収後の針は、抜いていますか。

A看護師:基本的に抜針します。ただし、人工血管は滅菌操作を必要とするので、キャップをつけて針は抜きません。
B看護師:場合によりますが、各地震の報告より針を抜かずに逃げた場合、後で針を抜いてくれる人が必要となるため、基本抜きますが、火災の場合はこれに限りません。


Q8
震災時の患者に連絡するときのネットワークは、どうしていますか。

A看護師:これは、当院でも今抱えている課題です。
B看護師:個人に透析条件などのカードを持たせる。患者より何とかして病院に連絡いれてもらうように指導しているが、これは今後も検討課題。遠隔透析が必要な場合はD県の場合、2名の医師が中心になったネットワークがあったはず。そこから「透析医学会」に連絡をするような運びになっていたと記憶してます。これはシュミレーションやろうって話があったが?!やったのかな?!


Q9
避難時の内服薬は、何の薬をもって逃げるのか

A看護師:処方されているクスリすべてだと思います。
B看護師:これも状況によるが、あるものすべてでしょう。ただ、避難場所の食事内容によって、自分で節制や調整が必要なことを勉強会で伝えてあります。


Q10
避難時の患者の連絡票は、何を使用していますか。(透析カード・透析手帳)

 
A看護師:患者には、当院で作成しているカード」があって、維持透析患者には配布しています。その他に群腎協からきた「透析カード」を患者さんは持っています。
B看護師:カードは自分で記入し持参。他には身障手帳など一式


Q11
避難時の患者の連絡票の更新はどのようにしていますか。

A看護師:患者には、当院で作成している「透析カード」があって、医師の指示から連動して作成できるので、ダイアライザーや抗凝固剤が変更になった際は、その都度こちらで発行し患者に渡しています。
B看護師:カードは作成に渡したが定期的にチェックは難しくて、今後の検討課題


Q12
ベットの患者の避難方法は。
A看護師:透析室は1階なので、ベッドを考えています。避難訓練もベッドを使用しました。消防署の方からは、廊下に消火栓などのホースが横切っている時はベッドは無理かもと言われました。その時は、ベッドが無理なら、かけている毛布を敷いてその上に患者を乗せて引きずって避難でしょうか
B看護師:直後は布団かぶって、ベットで待機。火災時は別


Q13
避難訓練の方法は、透析中一時離脱をして訓練しまた透析するのか。全員同時回収してからするのか。


A看護師:患者を交えた避難訓練は、計画中です。たぶん、返血の時間に全員同時回収してからを考えています。
B看護師:中越地震などの報告より、災害後の状況も考えて、基本的に返血しない方がいろいろリスクがあるため、可能な限り返血した方が良い。火災はこの限りでない。血液破棄して早急に離脱

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