<岡研究室 ゼミ紹介>
毎週火曜日,19:40-21:10,大学院博士前期・後期課程のゼミをzoomで行っています。今回は,こちらの文献紹介がありました。ゼミはお試し参加でもokです。希望者は,お気軽にご連絡ください!!
<文献>
【タイトル】Shefaly S, Emily A, John Y, Esperanza DN, Siew TL, Chee KC , Journal of Medical Internet Research, 21(10), 2019. e14658, doi: 10.2196/14658
A Virtual Counseling Application Using Artificial Intelligence for Communication Skills Training in Nursing Education: Development Study
Journal Impact Factor (7.400)
看護教育におけるコミュニケーションスキルトレーニングのための人工知能を使用した仮想カウンセリングアプリケーション: 開発研究
【目的】 本研究は、看護学部生が実際の患者やその家族、他の医療従事者とコミュニケーションをとるための準備として、仮想患者(VP)の使用したシステムを開発し検証することである。
【方法】 仮想患者(VP)として,初めにチャットボットの設定を行った。自然言語処理エンジンであるGoogle CloudのDialogflow(チャットポットソフト)を使用して繰り返しテストを行い、後にUnity 3D(3Dソフト)を使用して3次元アバターの形に視覚化した。
【結果】 (1)妊婦の痛みへのアセスメント、(2)うつ病患者の病歴聴取、(3)術後患者の出血エピソードを医師に報告する、(4)ストレスを感じている最終学年の看護学生に各シナリオを通して参加者は共感を示した。コンテンツの開発、技術的な限界、管理といった点で今後の課題が生じたが、これは緊急の事態に備えた準備や計画、開発者同士のオープンなコミュニケーション、定期的なプログラムの更新や改良、トレーニングによって解決することができる。
【結論】 看護学生のコミュニケーションスキルのトレーニングを支援する仮想患者(VP)の作成は、学生の自己効力感を高め、効果的なコミュニケーションスキルに対する自信を高める学習環境を提供する可能性がある。しかし、このプロジェクトがまだ始まったばかりであることを考えると、実施に先立ち、実際の会話をシミュレートできるように仮想患者(VP)を訓練するために、さらなる改良が必要である。
<担当:松本>