南の島で幼稚園の先生になろう!

帰国しました。日本で元気に職場復帰しています。

バナナからにじみ出る暖かさ

2006年11月13日 | ミクロネシアのおじいちゃん
土日はコロニア(ポンペイでメインの町ですが首都ではありません)で会議をしたり、仲間とテニスをしたりすることが多いです。

最近までは、土曜日の夜にコロニアに泊まっても、日曜日の朝はホストファミリー達が通う家の横の教会に通っていたのですが、日曜日の朝は、コロニアからウー村へ向かうタクシーが1時間以上待っても来なくて、結局教会に間に合わないことが多くなり、断念しがちになっています。

なので家に帰るのは、日曜日の夜。それもやはりタクシーがなかなか捕まらずに、1時間から2時間は絶対待つので、遅くになります。

家に戻って部屋の明かりをつけると、テーブルにバナナが一房ありました。おじいさんが僕のために部屋においてくれたものです。

ホストファミリーでも多くのメンバーが部屋の鍵は、自分しかもっておらず、「家族には入ってほしくない」という考えもあるようですが、僕は用事があるときは、おじいさんが僕の部屋に入られることがたまにあります。僕はぜんぜん平気だったのですが、「それはおかしい」と仲間に言われたこともありましたが、もともとおじいさんの家だし、鍵を自分だけ持つのは、僕はホストファミリーにうまく説明できないと思っています。

バナナを見ながら、日曜日最近教会に行けていないことを心配してくださっているのかな?やはり週末は家にいて欲しいのかな?などなどいろいろと思いを巡らしました。

ホストファミリーと暮らすことは、ひとり暮らしと違って時には煩わしいことがったり、制限があったりしますが、ひとりでは味わえない暖かさにも出会えるなあと改めて感じました。
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久しぶりのカウンターパートと。

2006年11月13日 | ミクロネシアの幼稚園
写真は好きな遊びの時間に園庭横の海の魚を見る子ども達です。
何を言っているのか分からないけど、わくわくしている様子が伝わってきます。
今日は、直接授業をすることはなかったけれど、こんな子ども達の様子を見ることが出来て、こんな意欲をもっと授業で引き出したいなあと思いました。

今日は昼からひとりでカウンターパートに頼まれた子どもの新しい歯磨きに名前を書き終え、さて次は明日の算数の準備をしようかな?と思っていると、隣のナースで談笑しているはずのカンターパートのひとりが部屋に入ってきて、なにしているの?と聞き、僕が頼んだ仕事を終えるのを知ると、「こんな事をしてみようと思う」と1-10までを子どもに書かせるワークシートを持ってきました。
そこで僕は「シニータは10まではやくやりたいんだね。でもまだ子どもは明日9を習うから、10までを習ってからにしない?」「それに急に1-10まで書きなさいって言っても分からない子どもがいるから、9と10を教える間にもう一度1-10までの数字を書く練習をしようよ」と僕が用意していた1-10までの練習用のワークシートを見せると「うーん」と考えながら「わかった」と納得してくれました。

あと今週は木がテーマなので、木の絵を書きたいと固形絵の具を取り出しました。絵の具はクレパスで模様を描くと水が混ざらないことなどを伝えました。そしてもしこの素材を使うならきっちりと使い方を説明しないと子どもは混乱してしまうことも。

そして5つしかないから、全員が書くのに5回×5人の時間が必要なことも伝えると、それは時間がかかりすぎるといって中断。
今回は、彼女が考えていたものを少し変更して、僕が描いた木の模様に色を塗ることで落ち着いたような感じがしますが、当日になってみないとわかりません。

あと彼女が力を入れている文字についても発音の文字全て約20文字を全て書かせてみたいと提案がありました。
僕は「それ今子どもに出来るとシニータは思う?」というと「出来ないと思う」と答えました。「教えるだけで子どもが分からなかったらどうだろう?」「うーん」と少し考えてじゃあもう少し文字を減らすことに。

僕は本当は一日一文字にしてゆっくり学ぶのが良いと思うと言いましたが、それは却下されて「そんなに時間は掛けられない」という返事。

内心は「時間をかけずに教えるから結局子どもがなにも分からないまま授業が進むんじゃないか!」と思いつつも、ここは堪えて、「じゃあシニータはどれくらいならいいの?」と彼女の考えを聞いてみることに。

結局まず彼女がやりたいようにやってみて、子どもがどれくらい分かるかを考えてみようということになりました。ワークシートも僕が「こんなふうにしたら」と提案したものより「私はこうしたい」というものが彼女にあったので「じゃあそれでやってみよう」ということに。

自分の考えを押しつけるのは簡単だけど、それでは彼女の心を動かすことは出来ないし、
もっと時間を掛けてじっくりじっくりしていくのがいいのではと思っています。

でもこんなに具体的に授業の準備を2人でするのは久しぶりです。
出来るだけこんな時間を持てるように僕が強制ではなく、受け入れる器をもっと広げていく日頃の努力がいるなあと思いました。

まだまだじっくりじっくりいきます。いや、じっくりいかないと何もかもうまくいかなくなってしまうように思います。成果は出したいし、自分の考えを受け入れて欲しいのは山々ですが。

焦る気持ちを押さえつつ。
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