訳・鈴木徹郎
講談社文庫
2011年9月 第1刷発行
2020年2月 第20刷発行
解説・鈴木徹郎
ムーミン谷の魅力8 『ムーミン谷の十一月』からっぽのムーミン谷にひびく、六つの音色・冨原眞弓
306頁
ムーミン全集【新版】
真っ白な雪に閉ざされて長い冬眠に入る前のムーミン谷の十一月
人恋しくてムーミン谷に集まってきたフィリフヨンカ、ホムサ、ヘムレン、ミムラ、スクルッタおじさん、スナフキンたち
ところが、心を和ませてくれるはずのムーミン一家は旅に出ていて…
シリーズ最終作です
肝心のムーミン一家はいっさい姿を現しません
自分に足りない何かを求めて谷にやってきたスナフキンら6人は望んでもいなかった共同生活のなかで泣いたり笑ったり怒ったりするうちに何かを悟って、ひとり、またひとりと冬の近づくムーミン谷を後にします
姿を現さないムーミン一家の存在感の大きいことといったらありません
なかでもムーミンママが一等
いつの日か、灯台の島から戻ってきたママが家の中を見て、何と言うか聞きたいものです
これでムーミン全集全て読了
本棚に並べておいて何度も読み直したいシリーズです
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