訳・加賀山卓朗
ハヤカワミステリ
2018年7月 発行
458頁
ある五月の火曜日、三十五歳のレイチェルは夫を撃ち殺した
驚きの一文で始まるプロローグ
Ⅰ 鏡のなかのレイチェル 1979年―2010年
Ⅱ ブライアン 2011年―2014年
Ⅲ 世界のなかのレイチェル 2014年
冒頭の場面はかなり後になってから出てきました
マサチューセッツ州で生まれたレイチェル
父を知らず性格破綻の母の手で育てられた彼女は母の死後に父の名が“ジェイムズ”だったことだけを手掛かりに行方を捜します
しかし、ようやく捜し当てたのは残酷な真実だけでした
やがて有能なジャーナリストとして中央を狙うまでになりますがハイチ地震のルポでパニック障害を患ってしまい退社、引き籠りのような生活を送っていたところ父親捜しを依頼した探偵・ブライアンと再会、結婚します
ブライアンのお陰で外出できるようになり幸せな日々を送るレイチェルでしたが、ある日海外出張に出ているはずの彼を街中で見かけます
ただよく似た男性を見かけただけなのか
それともブライアンが自分に嘘をついているのか
冒頭文の夫とはブライアンのことです
中盤から終盤まで息つく間もない怒涛の展開とはこういう作品を言うのでしょう
読み応えありました!
読み終えて訳者あとがきで知ったのですがデニス・ルヘインは映画「ミスティック・リバー」「シャッター・アイランド」の原作者なのですね
すごい物ばかり書く方です(;・∀・)
本作も帯にドリームワークス映画化!とあります
まだ脚本段階なのかしら検索をかけても具体的なものは出てきませんでした
公開されたら是非観てみたいものです
手にしませんが大抵はその内容に満足出来るので止められません^^
本作、機会があったら是非とも!
多部ちゃん、韓国映画のリメイク「あやしい彼女」や伊坂幸太郎さん原作の「フィッシュシュトーリー」の役が好きです。「アイネクライネナハトムジーク」はもうひとつだったので、やっぱり色香より勢いでしょうかね