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井上荒野「キャベツ炒めに捧ぐ」

2011年11月23日 | あ行の作家

 

角川春樹事務所
2011年9月 第1刷発行
215頁


直木賞受賞作も読まずに何だ?です

東京の私鉄沿線にある小さな町の商店街にある惣菜のお店「ここ家」

そこで働く江子(ここ)、麻津子(まつこ)、郁子(いくこ)、の60歳前後の女性3人にお米屋の配達人の進(すすむ)を絡めたホンワカとした物語です

「ここ」を無理矢理「くる」と解釈し、くる、まつ、いく、すすむ、と楽しそうな江子

夫と離婚した江子、ずっと独身を通してきた麻津子、夫と死別した郁子
それぞれが悲しい思いや過去を心にしまって、毎日美味しいお惣菜を作って頑張って生活して

います
江子は同じ「ここ家」の従業員に夫を取られたのだけれど、今でも元夫と楽しい(ふり?)の会話が出来る
麻津子はずっと好きだった幼馴染が他の女性と結婚・離婚、最近連絡を取り合うようになったところなのだが進展がありそうななさそうな
郁子はまだ幼かったひとり息子を病気で亡くしたことで夫との間に深い深い溝があったはず、なのだがアルバムをめくってみると夫も自分も優しい笑顔ばかり

頑張りながらも、くじけそうになったり、どうにもならない気持ちになったり

美味しいお惣菜のレシピとともに、そんな日々を送りながら徐々にお互いの気持ちを理解し前向きに生きていく姿が描かれています

オマケのような進君、いい青年です

 

ジャジャっと炒めて塩とバターを落としただけのキャベツ炒め
作りたくなりました

 

 


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