中央公論新社
2019年7月 初版発行
215頁
あるルールのもと、古代から未来までの日本を舞台に、ふたつの族が対立する歴史を描いた競作企画、螺旋プロジェクト作品のうち『原始』、およそBC3000年の世界を描きます
神話に登場するようなカタカナの人名、わからない言葉に慣れるまでが難儀でしたが徐々に慣れてきて楽しく読み終えました
互いを知らなかった海族と山族が大地震をきっかけに出会い、共存を図ろうとするも対立は避けられず…
時と場所を易々と越えるウェレカセリの存在がキーとなります
ただ、彼自身、自分がいつどこへ行くのかは選べないらしく…
少なくとも、原始の時代からはもう消えてしまったのでしょう
彼を失った後、海族と山族にさらに降りかかる困難の果てに希望はあるのでしょうか
競作企画と知らないとラストに不満が残るかもしれません
ある程度、粗筋を把握してから読んでも構わないのでは、と思いました
引き続き、古い時代から順に読んでいく予定です
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