中央公論新社
2023年3月 初版発行
303頁
闇医者おゑんシリーズ第3弾
吉原の廓・美濃屋で花魁の安芸を診察した帰り、甲三郎と名乗る男が声をかけてきます
美濃屋の主・久五郎と吉原の惣名主である平左衛門のもとに誘われたおゑんは、三日前に倒れた遊女・春駒を診て欲しいと頼まれます
しかし、これまでおゑんが見たこともない症状で横たわっている春駒は治療も虚しく命を落としてしまいます
平左衛門の話だと、最近、同じような症状で亡くなった遊女が春駒で3人目だというのです
世間から閉ざされた世界・吉原で起こった謎の連続怪死事件
おゑんが末音、お春、甲三郎とともにその謎を解明していきます
堕胎を依頼してきた由利と名乗る武家の女性、おゑん襲撃、甲三郎の過去、吉原の女たちの生き様、お春の著しい成長等々、そのまま現代にも通じる人間模様に江戸時代の価値観、特に武家の愚かしさへの痛切な批判と、読み応え十分の一冊でした
甲三郎には次作にも登場してもらいたいです
このシリーズもドラマ化希望
おゑん役には宮沢りえさんで♪
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