何れもWOWOWで初回のみ無料放送されたのを視聴済
Netflixで配信されていたのでまとめて視聴しました
「鵜頭川村事件」
2022年 連続ドラマW
全6話
【Netflix】
原作 櫛木理宇
東京で暮らす医師、岩森明(松田龍平)と娘の愛子は、行方不明の妻、節子(蓮佛美沙子)を探して彼女の故郷・鵜頭川村へやってきます
村は12年ぶりに行われる『エイキチ』という名の神様の祭りの準備中で活気づいていました
しかし、そこは血縁に基づく不毛な一族同士の権力闘争が続けられる一方で、都市部から取り残された若者たちは鬱憤を溜め込んでいました
節子の実家に滞在することにした岩森ですが、突然の嵐に襲われ村は孤立状態に
そんな中で、岩森に話があると接触してきた一人の若者が何者かに殺害されます
村中を不信と不安が覆い始める中、さらなる殺人事件が発生
血縁同士の争いに加え、青年団の若者と親世代との世代間対立も激化し、岩森もその争いに巻き込まれていきます
外の世界と隔離された村で極限状態の中、見えてくる人間の本性
岩森も妻の行方を捜しながら村の騒動に関わる中で自分の過去に向き合うことになります
横溝正史の金田一耕助シリーズ現代版みたいな湿度の高いドラマ
原作はどうかわかりませんが、底が浅くて面白いとは思えませんでした
松田龍平さんから全くといっていいほど熱量が感じられず…
こんなにつまらない演技をする人でしたっけ?
役に合わせたらこうなったのかしら?
青年団団長の工藤阿須加さんのほうがまだマシに見えました
櫛木理宇さんは「死刑に至る病」の原作者でもあります
阿部サダヲさん主演の映画と比べると何これ?でした
原作の良し悪しもあるのかもしれませんけど映像化には作り手の技量が大きく影響するみたいですねー
「だから殺せなかった」
2022年 連続ドラマW
全5話
【Netflix】
原作 一本木透
新聞記者との紙上討論を要求し、ルールを破れば新たな殺人を犯すと予告する凶悪犯に対して、言葉の力で立ち向かう報道記者の姿を描くミステリー
「俺の殺人を言葉で止めてみろ」
太陽新聞社会部遊軍記者の一本木透(玉木宏)宛てに届いた一通の手紙
そこには首都圏を震撼させる無差別連続殺人の犯行が詳述されていました
犯人は一本木を指名し、新聞紙上での公開討論を要求
新たな殺人を予告する犯人に対し、一本木は報道記者として言葉の力で立ち向かいます
やがて、連続殺人犯を新聞記者の前代未聞の対話は劇場型犯罪として世間を揺るがしていきます
なかなか犯人が捕まらない中、世間では部数増を目論む太陽新聞の自作自演ではないか、という噂まで流れます
殺人犯はなぜ一本木宛てに手紙を送ってくるのか
最後の最後にその理由が明らかにされます
そしてタイトルの「だから殺せなかった」の意味も
一本木は過去の事件に未だに引き摺られているものの記者としての矜持も持っています
物語の基本は殺人事件ですが、同時に描かれる一本木の葛藤も大事なテーマで、何日も着替えず汗臭さそうな記者に玉木宏さんが意外にハマっていました
当事者への配慮と報道の自由、知る権利などなど
マスコミが抱える様々な問題提議もあり見応えのあるドラマでした
「正体」
2022年 連続ドラマW
全4話
【Netflix】
原作 染井為人
ある夫婦が殺された殺人事件の犯人で死刑宣告を受けた鏑木慶一(亀梨和也)が、刑務官の隙をつき脱獄
マスメディアで大々的に報じられ、警察が全力で行方を追うも捕まえられずにいました
一方、被害者夫婦の夫の母である井尾由子(黒木瞳)は若年性認知症を患っており、事件のトラウマを抱えながら介護施設で暮らしています
やがて、鏑木は潜伏する先々で名前や姿を変え、工事現場の先輩(市原隼人)、ライター兼ディレクターの女性(貫地谷しほり)、痴漢の冤罪被害にあった弁護士(上川隆也)、食品会社で働くパートタイマー(高畑淳子)らと出会い、彼らを窮地から救っていきます
彼らは鏑木が指名手配中の死刑囚だと気づくのですが「彼は本当に殺人犯なのか?」と疑問を抱くのでした
全4話と短いのですが大変中身が濃く、見応えがありました
亀梨さん、「正義の天秤」シリーズも悪くなかったですが、それ以上の繊細な演技に感心しました
亀梨さんを支えた脇役陣も良かったです
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