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夏川草介「神様のカルテ0」

2015年10月22日 | な行の作家

 

小学館
2015年3月 初版第1刷発行
2015年4月 第3刷発行
223頁

 

 

「3」の次に「4」を待っていましたが「0」でした
一止とハルの原点とのこと

 

「有明」
一止と友人たちが暮らす寮の名前をタイトルに描かれる彼らの医学生時代

 

「彼岸過ぎまで」
漱石愛に溢れるタイトルですね
後に一止が勤務することになる病院の現状

 

「神様のカルテ」
研修医として病院にやってきた一止の奮闘と先輩医師、看護師たちの日々

 

「冬山記」
写真家という以外、これまで描かれてこなかったハルの物語

 

 

最初の一頁で心は信州松本へ
本庄病院(実際は相澤病院、住所が松本市本庄)や北アルプスが目に浮かびます
懐かしい場所に戻った、といった感じでしょうか

 

 

「神様のカルテ」での一止と元教師の患者の会話

“ヒトは一生のうちで一個の人生しか生きられない。しかし本は、また別の人生があることを我々に教えてくれる。たくさんの小説を読めばたくさんの人生を体験できる。そうするとたくさんの人の気持ちがわかるようになる”
“たくさんの人の気持ち?”
問う一止に、國枝さんはどこか楽しげだ。
ゆったりとうなずく姿は、教壇に立つ教師そのものである。
“困っている人の話、怒っている人の話、悲しんでいる人の話、喜んでいる人の話、そういう話をいっぱい読む。すると、少しずつだが、そういう人々の気持ちがわかるようになる”
“わかると良いことがあるのですか?”
“優しい人間になれる”
意想外の返事に、一止は相手を見返した。
“しかし今の世の中、優しいことが良いことばかりではないように思います”
“それは、優しいということと、弱いということを混同しているからです。優しさは弱さではない。相手が何を考えているのか、考える力を「優しさ」というのです”“優しさとは、想像力のことですよ”“しかし、優しい人は苦労します”

 

 

たくさん本を読みませう(^^)

 

 


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