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あさのあつこ「おいち不思議がたり 桜舞う」

2024年04月26日 | あ行の作家


PHP研究所
2012年3月 第1版第1刷発行
317頁

「おいち不思議がたり」シリーズ 第2弾

町医者・松庵の娘、おいち
17歳になり伯母のおうたからは嫁に行けと矢の催促ですが、父の手伝いに生甲斐を感じていて全く聞く耳を持ちません
そんなおいちに降りかかる、友の死、身内の病、出生の秘密に関わる事件等々
この世に思いを残して死んだ人の姿を見ることができるおいちが、その能力を生かし亡き友の無念を晴らそうとします
第1弾でおいちが松庵の実の娘ではないらしいという前振りがあったので、本書で明かされる出生の秘密にさほど驚くことなく、すんなり受け入れられました
ストーリーに必要以上の捻りや工夫が無いこともあり読みやすい内容になっています
それでつまらないかといえば決してそんなことはなく、今回もおいちの活躍と成長を楽しく読ませてもらいました
女でありながら父と同じ医者を目指すおいち
その姿を見守る大人たちに囲まれて茨の道を進んでいくのでしょう


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