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演劇・朗読 ゆるやかで懐かしい時間 

劇団大樹第14回本公演「半月カフェの出来事」

2021-06-15 | Weblog
昨年10月にYouTube撮影を兼ねて訪れて以来の東京行き。
新幹線はガラガラ。京都駅も東京駅も閑散としていた。
ホテルはシングルの一番安い部屋を予約したのに、通されたのはなぜかデラックスなツイン。
なんだか得した気分だ。
会場は東長崎の小劇場てあとるらぽう。もう10年以上も大樹さんの公演でおじゃましている。
感染対策も万全で安心して観劇することが出来た。
やはり生の舞台はいいなあと思う。
セットも生演奏もいつもながら素晴らしい。

今回上演された「半月カフェの出来事」は、2009年に上演された「森蔭アパートメント」の続編になる。
私にとって登場人物は(人物に限らず動物やモノの場合もあるが)分身のようなものだ。
どの人物にも自分が反映している。
新しい作品を書いていても、前の作品の登場人物を登場させたくなったり、書けなかった側面を書きたくなったりする。一つの物語では限られた側面しか書くことが出来ない。ほったらかしにしてしまった過去や未来も気になる。
そういう意味でも「半月カフェの出来事」を書いている時間は、「森蔭アパートメント」の面々とも再会できた特別な時間だった。

「半月カフェの出来事」のラストで、宏一朗が「作ってよかったな、この店をさ」という。
それがそのまま私の気持ちだ。
書き上げた後、どんな舞台になるんだろう、どんな方たちが演じるんだろう、と想像し、
上演されれば実際の舞台を拝見し、関わった皆さんとお話しする。
作家としてのすべての楽しみを満足させてもらえる。
「書いてよかったな、この作品を」と言える大樹さんの公演。
今回は打ち上げもなく皆さんとお話できる時間も短かった。それでも中止になった去年のことを考えると感無量だ。
長かったこの一年、頑張った川野さんはじめキャストスタッフのみなさんに、本当にご苦労様と言いたい。

京都に帰ってから配信も観させてもらった。配信の映像も素晴ら しかった。
配信チケットをまだの方、6月20日まで観ることが出来ます!
そして、「森蔭アパートメント」「半月カフェの出来事」の脚本と、今回の「半月カフェの出来事」のDVDが購入できる応援チケットも、以下のサイトでまだまだ発売中です!

「半月カフェの出来事」公式サイト https://taiju5.wixsite.com/half-moon-cafe 









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