Tシャツとサンダルの候

期日前投票を大汗をかいて済ませ、久留米の街をブラっと歩く

福岡6区は鳩山邦夫元総務大臣の死去に伴い、補選が告示されている。

23日が投開票だ。

 

だが、

 

なーんか私は、そのあたりは久留米にいない・・・・様な気がする。

 

自宅から市役所まで3kmほどだ。

歩いて、いや競歩と言っていいほどの早足で行った。

おかげで、市役所に着くころは大汗である。

なんたることか、

選管の人間から投票用紙を受け取る時、長机に汗がしたたり落ちると言う失態を演じてしまった。

 

「あ!」(選管)

 

あ"

 

ご、ごめん!(恥)

 

どこの投票所で、投票の最中に汗をぼたぼたと滴らせている人間がいるだろうか。

私は見た事がない。

 

とっとと書いて、とっとと出てきた。

 

 

帰りはゆっくり帰る事にした。

古い久留米人ならわかると思うが、この石造りの建物は旧久留米図書館跡である。

まだ一般家庭にエアコンなどなかった中学生の夏休み、勉強と称してここによく来ていた。

今記憶をたどろうとしても、何をしてたんだか思い出せぬが、無論勉強してたとは思えない。

涼んでいただけである。

建物の前に僅かに残るこの石畳は、『柳川往還』と呼ばれる、久留米と柳川を結ぶ街道跡であるのだそうだ。

有馬藩が久留米を領する前、田中吉政という大名が柳川から久留米を領地とした。

その時代に、ここを始点として、この街道は作られた。

 

なんてことも、

当時の、涼みに来ていただけの中学生が知る由もなく、45年後の今日、初めてその存在を知る。

久留米の街中を流れ、やがて筑後川に注ぐ池町川

 

かつて、この川はドブ川だった。今は鯉が泳ぐ川となった。

図書館跡から東に折れると、久留米の繁華街、文化街だ。

 

つい数日前、ここを徘徊したばかりだが、灯りが消えた昼間訪れると雑多な感じしかしないものだ。

久留米のアーケード街もご多分に漏れず、シャッター街になりつつある。

いや、なっている。

 

かつては、

土日などは肩がぶつからないと歩けないほどだった。

美味しい店も、甘味処も、オシャレな服も、靴も、レコード屋も、映画館も、パチンコ屋も、雀荘も、全てがここにあった。

 

懐かしいな。

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