相撲を見なくなって久しい。
元々は貴乃花の大ファンで・・・
あ、色々とお騒がせの平成の貴乃花ではなく、昭和の初代貴乃花の事だが、
その貴乃花や輪島、北の湖の時代までは、テレビ越しに熱心に声援を送っていたものだ。
いつ頃だったろうか。
無気力相撲がマスコミを賑わした事がきっかけとなり、一気に相撲から離れて行ってしまった。
そんな私に、友人が相撲を一緒に見に行かないかと誘ってくれた。
元々相撲自体、大好きだった私だ。
しかも、本場所会場での相撲観戦などこれまで一度も経験がない。
「行く!楽しみやねえ。」
そんな訳で、昨日は福岡である。
会場の福岡国際センターに着いたのは、2時過ぎ。
すでに、多くの人でごった返していた。
入口入ってすぐには、各種売店が並んでいる。
友人が幕の内弁当を予約しているらしい。
私がする事と言えば、酒の用意だけ。
無論、用意万端、保冷バックと保冷剤でキンキンに冷えている。
抜かりはないのだ。
賜盃
場内に入ると、十両の取り組みが始まっていた。
私達が座る升席は、所謂向こう正面と呼ばれる解説席の、何と真後ろだった。
放送前のこの時間、NHK関係者が、機材のチェックに余念がない。
「ヒョエー、ここに舞の海とかが座るって事?」 (私)
「そうやろな。」(友人)
以下、
画像をいつもより小さくして掲載する。
スマホしか持ち合わせがなく、遠景を拡大している為、画像が荒く、尚且つブレブレであるためだ。
いつもの事と、諦めてもらうしかない。
十両の取り組みが終わると、
中入りである。
幕の内力士の土俵入りから始まる。
人気力士には、盛んに声援が飛んでいる。
冒頭で書いたように最近の相撲事情に疎い私だ。
どの力士が人気なのか、この土俵入りで判断する事にした。
ははーん、聞いたことあるぞ、あの名前。
地元出身力士は勿論の事、テレビでよく聞く四股名が・・・
おっと、来ちゃったよ。
舞の海が目の前に胡坐をかいて座っちゃったよ。
家内に急いで電話。
「おい、相撲中継ば見ろ。向こう正面に切り替わったら、俺が映るかも知れん。録画しとけ。」(私)
「録画やらしきらん!!」(家内)
相撲が終わって、家内からLINEが入った。
それによると、私が映ったのは、
〈一度だけ映った。オッチャンのお腹が〉
昨日、相撲中継をご覧になられた皆様。
向こう正面に切り替わった際、舞の海の後ろの白いTシャツのお腹は私である。
続いて、横綱の土俵入りだ。
会場は否が応でも盛り上がっていく。
古来からのスケジュール進行と言えばそれまでだが、良くできたプログラムであるのは間違いない。
お待ちかねの幕の内弁当である。
では、日本酒に切り替えるとするか。
グビ
結び前の一番。
懸賞幕が何本も廻って行く。
この日の一番人気の取り組みだった。
際どい決まり手である。
当然の事、物言いがついた。
こんな時、私の目の前には、舞の海が見つめているモニターがある。
舞の海の肩越しに覗き込む私。
「あ、こりゃ、腕が落ちるのが早か。行司軍配通りやね。」
親切にも、審判の判定が下る前に、友人に解説してやった。
舞の海も、さぞ鬱陶しかった事だろう。
結びの一番。
大方の予想通りの結果に終わる。
初めての大相撲観戦。
沸き立つ歓声。
現場でしか味わえないものばかりである。
来年の九州場所には、是非また行こうと固く決めた私であった。