土曜日は、マイナンバーカードの受け取り日である。
雨は小止みになったようだ。
テクテクと市役所まで、歩いて行くことにした。
アーケード街を抜け、久留米の目抜き明治通りを横断し、なおも進むと、
久留米市役所本庁舎が見えてくる。
受付は3階。
ここだな。
「江島さん。暗証番号は考えてきましたか?」
「うんにゃ。」
「住所や電話番号から類推できる番号は避けて、アルファベッドも入れた6桁の番号と、4桁の番号が必要です。」
「うーむ。」
何のかんので手続きは4~5分で完了。
マイナカードの取得完了である。
さて帰ろう。
帰りは、来た道とは違う裏通りを行く。
ちょっと寄りたいところがあるからだ。
日吉神社を通り抜け、
日吉小学校も通り過ぎると、
こぢんまりとしたアーケード街日吉村に至る。
このディープでレトロな佇まいはどうだ!
都市開発により、次々と姿を消して行く『昭和』。
久留米も決して例外ではない。
そんな昨今、この一角には、ありし日の『昭和』が満ち満ちている。
なんだか、胸が熱くなってきた。
目指すのはここ。
駄菓子屋まゑ
さっそく入ってみよう。
ガラガラガラ
「ごめん下さーい。」
「いらっしゃいませ。」
ウヒャー
4~5坪ほどの狭い店内には、駄菓子が所狭しと並べられている。
い、いかん。
目眩がしてきた。
大村崑!
嬉しくて眼鏡が落ちちゃいそうだ。
ドリフターズのポスター
志村けんではなく、荒井注というのが味噌である。
「よくこんなの集めましたね。」
「まあ、色んなつてからですね。どうぞ、奥も覗いて下さい。」
ブラウン管テレビにウルトラマンフィギュア。
ミキちゃんとスーちゃんの隣に、何故かOHTANIのユニフォーム。
何を買って帰ろうかな。
えーっと、あれとこれと、
「これだけ下さい。」
「有り難うございました。」
久留米の町歩きもたまにはいいもんだ。