駄菓子屋で駄菓子を買う。
そんな当たり前の行為に、いたく満足した私。
満足したら腹が減ってきた。
気づけば、お昼はとうに過ぎている。
モツ焼?
《ランチやってます》って?
ははあ。
よし、ここに決めた。
初めての店では、お勧めが無難だろう。
正面のポスターを見ながら、
「モツ焼きそば定食頂戴。」
「へーい。」
「お待たせしました。モツ焼きそば定食です。」
ジュージューと音を立てて、それはやって来た。
可愛らしいモツの姿、鼻腔を刺激するニンニクの香り。
いやが上にも期待が高まるというものだ。
では、
モグ
強火で炒められた麺と具が、実に香ばしく仕上がっている。
これは立派なおかずだ。
炭水化物に炭水化物を重ねる。
王道の焼きそばライスである。
町歩きで消費したカロリーは、これで全部帳消しである。