早朝、長者原にいる。
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くじゅうの山々は薄っすらと雪化粧である。
そうだ。
またもや山登りだ。
国を挙げて外出自粛が叫ばれる中、けしからんと言う声が聞こえてきそうだが、
山登りは大目に見て欲しい。
現地へは車で行くのだし、山中で人と接触する機会など、皆無と言っていいのだから。
今回、いつもの大曲登山口から三俣山を目指す。
積雪による登山道のコンディションはいかがだろうか?
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鉱山道路に出た。
どっしりとした三俣の山塊が目の前に迫ってくる。
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砂防ダムを越えると、すがもり越えのガレ場が始まる。
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あとちょっとだ。
振り返ると、やたらにペンキの矢印が目立つ。
こんなにあったっけ?
何か増えてないか?
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すがもりに到着。
ここには、気象庁の火山観測局がある。
観測したデーターを無線で送信する装置のようだ。
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んじゃ、登るとすっかな。
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ところどころ雪が残り、かなり滑りやすい。
こんなことなら、アイゼン持ってきとけばよかった。
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山頂台地に出た。
真っ青な空の下に、山頂標識が見える。
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西峰到着。
白く化粧したくじゅうの山々。
この時期、雪景色のくじゅうを見られるなんて、なんてラッキーなんだろう。
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涌蓋山方向。
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では本峰へ向かうかな。
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鞍部まで降りて行く途中、何度も滑りそうになる。
雪もそうだが、雪解けでぬかるんだ泥道も油断ならない。
尻もちを着いたら一大事だ。
車のシートを泥だらけにしてしまう訳にはいかないのだ。
家内のヤツに、どんな罵声を浴びせられるやら。
うーむ。
このコンディションでは、本峰~北峰間の激下りを、尻餅付かずに降りるなんて、とても出来やしない。
北峰パス!!
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本峰到着だ。
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由布岳方向。
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北峰と大鍋、小鍋。
その向こうには平治岳。
山頂滞在もそこそこに、Ⅳ峰方向へ向かう。
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Ⅳ峰通過。
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最後に目指す南峰が見える。
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両側に灌木が迫る、南峰の登山道。
激セマである。
ザックやカメラをちょくちょく引っ掛けてしまう。
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やっと空が開けてきた。
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南峰到着。
九重連山が一望である。
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こちらは先ほどまで居た本峰。
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野焼きの跡が残る坊がつると大船山。
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南峰からは、西峰方向へ降りていく。
何時もならなんてことない道だが、これが手強いのなんの。
20回は滑っただろう。
その度にイナバウアー・・・どころか、ブリッジしながら手を付いて、なんとか堪える。
はたから見れば、ほとんどジャーマンスープレックスである。
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北峰回避大正解。
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イワカガミ花開くまではあと少しだ。
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すがもり小屋到着。
ここまで来れば、何とかケツを汚さずに降りる事ができそうだ。
くじゅうのなごり雪。
登山道コンディションには往生させられたが、同時に景観の御褒美もあった。
登ってよかった!