体温を超える気温が続いている。
そんな猛暑の日、私達はこんな所にいる。
マリンワールド海の中道
エアコンが効いた館内なら、これも一つの避暑との魂胆である。
マリンワールド自慢の大水槽。
どこの水族館でも思うのだが、こんな大型の肉食魚類と、
彼らには餌としか見えてない筈の鰯が、何故共存できるのだろう?
不可解としか言いようがない。
海獣ゾーン
もうすぐアザラシのショーが始まる。
出演のアザラシ君の為に、あらかじめ氷をまくスタッフ。
この時代、
全ての生き物に熱中症対策が必要なのだ。
逆に言えばである。
アザラシも暑いだろうが、炎天下で見ている我々だってベラボウに暑い。
この時点で、私の避暑計画は、木っ端微塵に瓦解した。
GOGOアザラシの開演である。
ゴマフアザラシのクー君、舞台袖から堂々の登場だ。
自慢の芸を観客に披露するクー君。
秘技、連続でんぐり返り。
大熱演である。
それはそうと、
アザラシって、普通に指と爪があるのね。
公演を終えて退場するクー君。
一仕事やり終えた漢の背中である。
次のショーまで1時間ほど。
海獣ゾーンでイルカなどを見て待つ。
ペンギンタイムの開始時間が迫ってきた。
日陰で出番を待つ演者たち。
毛並みにばらつきがあるのは、換毛中だからとのこと。
換毛が遅い個体は、未だにフカフカの羽毛のままである。
『アヂィー!』
そんな叫びが聞こえてきそうである。
ペンギンタイムが始まった。
要するに、ペンギンのお食事タイムなのだが。
館内へ移動。
ラッコショーの時間だ。
演ずるはリロ君、17歳。
人間で言えば70歳以上の大ベテランだ。
食事はホタテやイカなど、新鮮な魚介。
何と、一日5kgも食べるそうだ。
我が家のそれに比したら、とんでもないエンゲル係数である。
このショーの目玉は、パリオリンピックの勝敗予想らしい。
リロ君は過去2回の予想で、いずれも当たっているのだそう。
予想の方法は、
プールの底に日の丸コーンと、印がないコーンが沈められていて、
リロ君が日の丸コーンを拾ってくれば、日本の勝ちとなる。
「リロ君。バレーボール女子の、日本対ポーランド戦の勝者は?」
小首をかしげて考えていたリロ君。
御託宣が降りたのか、勇躍とダイビングである。
リロ君が選んだコーンは・・・
日の丸だ。
「日本の勝ちだそうでーす!」
「おーっ!!」
期せずして拍手が湧き上がる場内。
リロ君、自信満々のポーズである。
気になるその結果は、
・・・言うまい