篠栗九大の森
九州大学の演習林であり、誰でも自由に散策できる。
この演習林で、毎月行われている自然観察の会がある。
家内はこれに、殆ど毎月出席している。
一方私は、丁度一年ぶりの出席である。
演習林内には、朝掘ったばかりと思われるイノシシの掘り跡が、ほぼ全域にわたりついている。
イノシシ君、大暴れである。
この観察会のテーマは、
植物であれば、花か実がついた状態のもの、
その他昆虫、爬虫類、両生類、鳥類、哺乳類、
要するに、この演習林で見た生き物全般で、種類を特定できたものを記録する、
と言うものである。
当然、イノシシに出くわしたら、それも記録する事になる。
とは言えこの季節、花や実を咲かせる植物は極端に少ないし、
当然の事ながら、昆虫などの小動物も全く見当たらない。
確実にいると思われるイノシシ君には、出来たら会いたくないし。
結局、花はオオイヌノフグリだけ。
実がなっていたのは、2~3種のみと言う寂しい結果に。
自然と、上ばかり見上げることになる。
この季節のお目当ての鳥である。
森で確認できたのは、メジロ、シロハラ、ソウシチョウ、ヒヨドリ他。
その中で、未熟な私に撮れたのは、このメジロだけである。
一方、水鳥と言えば、
一般的なカモ類にオオバン、カイツブリなど。
「そう言えば数日前に、ミコアイサがいましたよ。」(会員Aさん)
「お、そうですか。パンダ柄のヤツでしょ。見たいなあ。」(私)
「いましたよ。ほら、あそこ。」(Aさん)
「どこどこ?あ、あれですか。」(私)
とは言え、遠い。遠すぎる!!
私のヘッポコレンズでは、どうにもこうにも届かない。
こちらはミコアイサの雌。
こうなったら開き直るしかない。
画像が粗くなるのを恐れずに、思いっきり拡大して掲載する。
ここまで拡大すれば、オスのパンダ模様が何とか確認できる。
この日確認できたのは、雄が2羽、雌が3羽だった。
ミコアイサで盛り上がっている私達に、大きなスコープを抱えたオジサンが近づいてきた。
そのオジサンは、野鳥の会の会員であると名乗り、
「トモエガモがどこかにいるはずですよ。えーっと・・・」(野鳥の会)
「もしかして、あれですか?」(会員Bさん)
「あ、そうそう。あの3羽です。」(野鳥の会)
そのオジサンは肩に提げたスコープを下ろし、その3羽に合わせてくれた。
「エメラルドグリーンで綺麗かでしょうが。私、大好きなんですよ。どうぞ、覗いて下さい。」(野鳥の会)
「ヒョー!綺麗かあ。」(一同)
スコープを覗くと、頭部のエメラルドグリーンの模様が、鮮やかに浮かび上がっている。
一方、私のレンズと言えば・・・
トホホ