前日の宿は、
驚愕すべき料理の数々と朝食付きで、一人10,000円であった事を記しておく。
前回にも書いた通り、風呂は狭いし、部屋も決して立派とは言えぬ。
車では行けぬし、島には他に何にもない。
それを帳消しにして余りある、海の幸を堪能したい方は、行って見られるがよかろう。
翌朝、小川島を4人で散歩する
朝焼けの漁港とイカ釣り船。
出港準備か帰港したのかは知らぬが、港で談笑する漁師たち。
近年は水温が高いせいか、全然、イカが採れぬらしい。
小一時間ほど、島を巡る。
出港は9時少し前だ。
ヒラメのアラの味噌汁(超旨い)や、焼き魚等の美味しい朝食を済ませ、船に乗り込む。
旨かった、また来るよー!
波止場まで、見送りに来たおかみさんに手を振りながら、そう誓う。
呼子朝市。
家内は一度訪れているが、私は初めてである。
輪島の朝市の規模と比ぶべきもないが、私はどちらかと言うと、こちらのこじんまりとしている方が好みである。
最近、観光客価格になったと言う噂も聞くが、どうしてどうして。
安いものは徹底的に安い!
家内が買っているのは苺。
あのケチンボが
「メッチャ安い!!」
と叫ぶぐらいだから、そうとう安いのであろう。
そういえば、もうじきクリスマスである。
朝市関係者はサンタの衣装である。
このツリーは『イカすツリー』と言うのだそうだ。
なんてったって、ツリーの飾りが干物なのだ。
一人一個、持ってっていいんだって。
オイ!
バーさん達にまでサンタの格好させるなよ。
痛々しくてたまんないぞ。
回るイカタワー
ターボ付きの一夜干しマシーンってとこかな。
家内は、モダマやら(サメの一種を茹でたやつ)、干物やら、塩辛やら、ワカメやら、苺やら、ミカンやら、野菜やら、なんやら、かんやら、いろいろ買っていた。
よっぽど安かったと見える。
弟は昔懐かしの『ボンタンアメ』に食いつた。(ボンタンアメを知らない方はググってもらいたい)
「オオーー!」
反射的に財布を取り出そうとするも、嫁さんにしっかりダメだしされていた。
「俺が買いたいもんは、何でもボツやん・・・(泣)」
泣くな、弟よ。
江島家の男は、そういう宿命なのだ。
ボンタンアメは諦めよ。
昼飯もここで。
呼子と言ったらイカに決まっているが、
生憎と昨日、飽き飽きするほどイカを食ってきた。
悪いが、ここではウニ丼である。
ウフフ
弟たちの飛行機の時間まで間がある。
弟は、山城巡りが好きだと言う。
往時の石垣のまんまの姿に、強く惹かれるらしい。
それならばと、ここに来た。
肥前名護屋城。
秀吉の朝鮮征伐の拠点であったが、後に一国一城の令により、廃城になった。
往時のままの、復元されてない佇まいがいたく気に入った様子だ。
ただし、
ここは、復元はされてはいないが、往時を偲ぶことは出来る。
タブレットの無料貸し出しがあり、任意の場所にタブレットを向ければ、往時の風景をバーチャルで再現してくれるのだ。
弟はタブレットに夢中のようだ。
お前、
歩きスマホ状態より危険やん。
石垣から落ちるぞ!
この石垣の崩れ加減がいいんだって。
ちゅーか、いつからそんな趣味持ってたんだよ。
なんにせよ、
今回の旅は、弟のおかげで、思い出に残るグルメ旅となった。
感謝せねばなるまい。
そろそろ、空港に向かう時間だぞ。