家内宛に送られてきた荷物。
依頼主の欄には、品物を発送した企業名があるだけ。
「おっちゃん、何か買った?」
「知らん。断じて知らんぞ!」
となれば、娘達のどちらかだろう。
LINEで問い合わせをする家内。
受取り拒否を仄めかす家内。
程なく、長女から返信が来た。
寝てたと言い訳をする長女。
"休日とは言え、10時まで寝ているとは何たるヤツだ!"
と、親なら叱るべきだが、そんなことしたら、10倍になって返ってくるのは目に見えている。
沈黙こそが最善の策である。
更に言うなら、家内宛に私への品物を送るとは、
"一体全体、この父の立場はどうなるのだ(泣)"
と言う悲しすぎる主張も、この際、何の意味もなさない。
ともかくも、段ボール箱を開けてみた。
こ、これは・・・
あの、往年の野武士軍団、西鉄ライオンズの野球帽じゃあーりませんか!
ナイスプレー、娘よ!
先ほどまでの不満はどこへやら。
嬉々として、ビニール袋から取り出す私である。
このドイツ文字。
これこそが栄光の西鉄ライオンズのロゴである。
髙良山界隈で流行るだろうと、娘は断言する。
更に、どうやったら買えるのか、いちいち教えてやれと言う。
娘よ。
は、恥ずかしいじゃないか。
でも、ありがとな。