・・・どうしよう。
股間が心配だ。
あ、いや、何でもない。
ただの独り言だ。
昨日の大雨は酷かった。
が、今日は朝から、晴天とは言えぬまでも、雨は上がっている。
久しぶりに、自転車を転がしてみるか。
筑後川を渡る。
増水し、茶色く濁った川の色が、昨日の大雨を物語っている。
大保原を行く。
南北朝時代の古戦場跡である。
見渡すばかりの田園地帯の中に、目的地が近いことを示す看板が見えてきた。
七夕神社こと姫社(ひめこそ)神社だ。
狛犬ではなく、鳥居の前に置かれているのは、織姫と牽牛である。
『たなばた』の語源をご存じであろうか。
棚機と書く。
面倒でなければ、由来を書かれた看板(↓の画像)を読んでほしい。
要するに、
本来の意味は、古代この地域の産業であった機織(はたおり)に携わる集団の信仰の対象であったらしい。
後に中国の故事になぞらえ、違ったものへと変貌していったと書いてある。
その割には、
まったく。
これ、やめろよ。みっともない。
さっき織姫と牽牛とは関係ないって書いてたじゃないか。
そんな事より、私にとって収穫だったのは、ここの勢力が宗像族と繋がりを持っていた旨を、由緒に書かれていた事である。
その件を端的に証拠立てているのが、鳥栖にあるもう一つの姫古曾(ひめこそ)神社である。
鳥栖姫古曾神社。
市杵島姫命は宗像三神の一つ。
ここでは、高良三神の上位に位置するかのような扱いとなっている。
ちょっと驚きである。
年代からして見えてくるのは・・・
ゴホン
誰もついて来ていないようだ。
止める。
それはそうとだ。
そもそも、20km以上の長距離をロードバイクに乗ったのは4月以来である。
その時のブログを読み返してみると、その時も、2か月半ぶりに乗ったなどと書いている。
すでに察して貰っているとは思うが、冒頭の呟きは、これから我が身に降りかかってくるであろう事への不安である。
現実となった。
股間が・・・
痛い!!
いたたまれないほど、痛い!
鋼鉄とは言わぬまでも、アルミ程度になったと思っていたのに、これでは元の軟弱極まりない豆腐の股間ではないか。
長らくさぼってきた報いが来たようである。
もう・・・・帰ろっと。
なんとか、久留米市内寺町まで戻ってきた。
高山彦九郎終焉の地。
偏照院という寺にその墓がある。
雨がポツリポツリと振ってきたが、少しだけお邪魔してみよう。
偏照院の庭。
池の形が【心】という形になっているんだそう。
いずれ寺町はじっくり巡るつもりだ。
しかし、今日のところは股間痛という一身上の都合により、このまま帰ることにする。
最後の最後で、本格的な土砂降りとなった。
この歳になって、自分の股間の心配をせねばならぬとは。
次回ロードバイクに乗るのが、数か月先とならない事を祈りたい。