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Tシャツとサンダルの候

続文化街放浪記


二日酔いである。

 

ブログを書くのすら億劫なくらいだ。

さらに厄介なのは、後半の記憶が全くない事だ。

なので、今日の投稿は突然ブッツリと終る予定である。

 

と、最初に断っておく。

 

 

鳥栖に住む友人からLINEが来た。

今般辞令が下り、鳥栖から博多へと勤務地が変わると言う。

ついては酒でも酌み交わしたいとの内容である。

だが、よくよく聞いてみると、業務内容が取り立てて変わる訳でもなく、引っ越しする訳でもない。

要するに飲む口実である。

 

分かった。元より異論はない。

どうぞ、久留米にいらっしゃい。

久留米の盛り場といえば文化街である。

文化街の酒場放浪記は、このブログで何度も書いている。

が、

いつも全く同じ行動パターンである事は、賢明な読者諸兄なら、とっくにお分かりの筈だ。

 

開き直って書く。

そんな訳で、いつものごとく、『かけだおれ』という、およそ飲食店にすれば不吉な名を持つ店からスタートである。

先ずはビッシュを注文。

いつも通りである。

「これこれ、久しぶりだぜ。やっぱうめえなあ。」

と、いつも通りの賛辞を送り、

いつも通りにダルムを一人4本注文し、

「この世でこれが一番旨か。この臭さがどうにも堪らん。」

と、これまたいつも通りに大絶賛する。

親父に焼酎を注いでもらえば、

 

「絶妙の表面張力。名人芸やね。」

と、褒めちぎるのもいつも通りである。

たまにはレバーなども注文したり、

 

ん?

その紙切れは?

広告紙の裏に、なにやら文字が書きなぐられている。

 

「伝票たい。ハハハ」(女将)

「これが社長の伝票。」


辞めて4年も経つのに、いつまでも社長もないもんだが、ここでの私のコードネームが江島自動車だと初めて知った。

上から順に通訳しよう。

ビはビール。白は白波。皿はビッシュ。ダはダルム。スナはスナズリ。その下が難問だが、どうやらレバーのようだ。

さらに、かわは鳥皮。ブタはブタバラ。そしてシイタケである。

お気づきだろうか。

何故だかわからないが、ビールと焼酎には注文の個数が書かれていないのだ。

 

と言う事は、

 

店主が覚えられないほど飲みまくった方が得ではないか。

この店に通いだして20年程経つが、これは最大の発見と言っていいだろう。 

2軒目はこの店である。

これもいつものパターンなのだが・・・・

 

 

記憶がこの辺りから全く途切れてしまう。

何を話したのか、いつ頃店を出たのか、どこをどう帰ったのか、さっぱり覚えてない。

予告通り、これ以上は書けない。

 

 

ブッツリ

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