
トリックアートにもいろんなものがありますが、こちらはアナモルフォーズ(歪像画)という、絵の中心に円筒型の鏡を置くと、全く違う絵が浮かび上がると言うもの。
平面側は意味不明なことも多いのですが、元絵すらクオリティの高いアートとして成立している作品がありました。
トリックアートを手掛けるアーティスト"Istvan Orosz"氏の、素晴らしいアナモルフォーズ(歪像画)をご覧ください。

標高の高い山峰に浮かぶ太陽。そこに円筒型の鏡を置くと……。

なんと男性の姿が。元の絵も素晴らしいだけに驚いてしまいます。
小説家ジュール・ヴェルヌと「神秘の島」をモチーフにしてるのではないかとのことです。

洋風の庭に隠された男性の顔。
画家M.C.エッシャーではないかとのことです。

小舟のような形が、装飾された柱に。

どちらを見てもアートとして素晴らしいですね。

円錐の鏡を使った例。

真上から見たアングル。いったい何が映っているのか、想像つきますか?

ギリシャ神話に出てきそうな男性の顔でした。
ギリシャ神話の酒の神ディオニュソス(なので葡萄畑にワイングラス)ではないかとのことです。

精細なのに味のある作品。

下だけ先に見せられると、草木の生える沼のようです。
こちらも画家M.C.エッシャーではないかとのことです。

ごつい岩が足に。

コーヒーを片手に寝入る男性。いったいそのカップに映るものは?

答えは紳士然とした男性でした。
この男性はエドガー・アラン・ポーで、詩篇「大鴉」(過度の飲酒で亡くなったといわれているので、手に持っているのはコーヒーでなくお酒なのではないか)とのことです。

不思議な模様が、こちらを見つめる目に。

意味不明の物体が指に。

指のシワの一本一本がリアルです。

アナモルフォーズ(歪像画)は、円筒型の鏡を使う以外の手法もあり、斜めから見ると別の絵が浮かび上がるといものもあります。
こちらは正面から見た絵ですが、斜めから見ると……。

このように人の顔が。
見る視点や鏡を通すことで、全く別のモチーフが隠されているなんて、ミステリアスなアートですよね。
アナモルフォーズの歴史は古く、古代ギリシア時代にはすでに存在し、レオナルド・ダ・ヴィンチも手掛けるなどルネッサンス時代には全盛期を迎えたそうです。
当時の作品についての詳細はコチラをご覧ください。
Drawings That Can Be Transformed into Amazing 3-D Images
☆こんな絵があるの知らなんだ!めちゃすごいやん!!