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恐怖症の中で一番多いと言われているのがクモ恐怖症(アラクノフォビア)だ。蜘蛛に対して異常なまでの恐怖反応が生じてしまう精神障害の一種だ。
そこまではいかなくても、蜘蛛を見てギョッとしてしまう人は多いが、蜘蛛だって自然界に不可欠な大切な存在である。
蜘蛛の姿を目にしたら直ちに殺しにかかるような敵対的な態度を取り続けても、相手に対する理解は進まない。まずは蜘蛛に関する正しい知識を得よう。
同じ地球に住む8本足の仲間に関する素晴らしい魅力を知ることで、偏見や嫌悪感が薄れるかもしれない。
ここで取り上げる蜘蛛の多くは、オーストラリアに生息するものだ。オーストラリアは多種多様な生態系が築かれており、猛毒の蜘蛛も存在する。蜘蛛に関する理解を深めるのにとても役に立つ。
オーストラリアには多様な蜘蛛が生息している。マウススパイダー(ヤノテグモ科)やシドニージョウゴグモ(ジョウゴグモ科)など、人を殺せる毒を持つ蜘蛛も数種存在するが、蜘蛛による死亡事故が起きたのは1979年で、ずいぶん昔のことだ。
ジョウゴグモやセアカゴケグモ(ヒメグモ科)の血清だってかなり前に開発されているし、そもそもセアカゴケグモの毒は現在、致死的なものとは考えられていないという。
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蜘蛛の主食は昆虫で、昆虫の個体数を一定に保つ役割がある。蜘蛛の巣には、蚊のような小さくて飛び回る昆虫もかかる。蚊が媒介するウイルスは、他のどんな動物よりも人間を殺しているし、ダニやゴキブリなど家の中の衛生害虫を食べてくれる。
記録された中で世界最高齢のクモは、トタテグモ(トタテグモ科)のメスで43歳まで生きた。カリバチに襲われたことが死因だったので、もっと長生きできたはずだ。
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蜘蛛の糸は、知られているものとしては、最強かつもっとも柔軟な生物素材だ。包帯として利用されてきた過去があり、イギリスの研究者はクモの糸で編んだ包帯に抗生物質を仕込む方法を考案した。
ゴールデンオーブウィーバー(ジョロウグモ科)の巣は、コウモリや鳥を捕獲できるくらい丈夫で、それを使ってマントが織られたこともある。
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タランチュラ(オオツチグモ科)の毒は、神経に作用して獲物を動けなくさせる。オーストラリアの研究者は、この作用を利用して、人間用の鎮痛剤を開発。依存性がない点がウリだという。
またオーストラリアのフレーザー島に生息するジョウゴグモの毒には、脳卒中の発症を遅延させる分子が含まれていることが知られており、脳卒中で倒れた人が病院に運ばれるまで時間稼ぎができないか研究が進められている。
ジョウゴグモの毒はまた、鳥や哺乳類には無害な標的殺虫剤としても利用されている。
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アシダカグモ(アシダカグモ科)の仲間は、1秒で体40個分の長さを走り抜けることができる。人類最速のランナーの8倍もの速さだ。
投げるのが得意な仲間もいる。ナゲナワグモ(コガネグモ科)は先端にネバネバした塊をつけた糸をブンブン振り回す。この粘着性の塊からはメスの蛾に似た匂いが漂っており、これにオスが引き寄せられてきた瞬間、ビュッと投げ縄のように糸を投げ、絡めとってしまう。
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クモは自ら攻撃をしかけようとはしない。できるだけ人の目につかないようにしている。誰からも見つからないように擬態が得意な仲間も大勢いる。
たとえば、ラップ・アラウンド・スパイダー(コガネグモ科)は昼の間、体をピタッとへばりつかせることで木の枝に溶け込んでしまう。
トリフンダマシ(コガネグモ科)は、その名の通り、鳥のフンにそっくりだ。
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トタテグモはクモの糸で巣穴の入り口にぴったりな蓋を作り、それをさらに土や葉っぱでカモフラージュする。だが、中には硬いお腹で巣穴に栓をして、体を張って外敵の進入を防ぐ仲間(シールドバック・トラップドア・スパイダー)もいる。
クモの中には、交尾中やその直後にメスに食べられてしまうものもいる。
そこでタスマニア・ケイブ・スパイダー(ムカシボロアミグモ科)のオスはこの運命に抗う術を身につけた。足のねじれた部分でメスの牙を固定して、交尾中に殺されないよう身を守るのだ。
だがより一般的には、オスが「触肢」という手で精子をメスの生殖器に運ぶ。
ピーコックスパイダー(ハエトリグモ科)のオスように、カラフルなお腹の部分を孔雀の羽のように広げて、メスに求愛のダンスを踊る仲間もいる。
Peacock Spider 7 (Maratus speciosus)
子供のために母乳を出したり、自分の体を食べ物として与える仲間もいる。どのクモのメスも子供を守ろうとするが、トタテグモのメスは9ヶ月も巣穴で一緒に暮らす。
ひとつだけ覚えておいて欲しいのは、動物の98パーセントはクモとそれ以外の無脊椎動物で占められているということだ。彼らは生態系を機能させるために不可欠な存在で、彼らがいなければ人間を含む残りの2パーセントの動物は生存することができないと言われている。
References:theconversation/
☆蜘蛛って大事にせにゃ、あかんのや!
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Verba53/iStock
恐怖症の中で一番多いと言われているのがクモ恐怖症(アラクノフォビア)だ。蜘蛛に対して異常なまでの恐怖反応が生じてしまう精神障害の一種だ。
そこまではいかなくても、蜘蛛を見てギョッとしてしまう人は多いが、蜘蛛だって自然界に不可欠な大切な存在である。
蜘蛛の姿を目にしたら直ちに殺しにかかるような敵対的な態度を取り続けても、相手に対する理解は進まない。まずは蜘蛛に関する正しい知識を得よう。
同じ地球に住む8本足の仲間に関する素晴らしい魅力を知ることで、偏見や嫌悪感が薄れるかもしれない。
ここで取り上げる蜘蛛の多くは、オーストラリアに生息するものだ。オーストラリアは多種多様な生態系が築かれており、猛毒の蜘蛛も存在する。蜘蛛に関する理解を深めるのにとても役に立つ。
1.オーストラリアで蜘蛛で命を落とした人は過去40年誰もいない
オーストラリアには多様な蜘蛛が生息している。マウススパイダー(ヤノテグモ科)やシドニージョウゴグモ(ジョウゴグモ科)など、人を殺せる毒を持つ蜘蛛も数種存在するが、蜘蛛による死亡事故が起きたのは1979年で、ずいぶん昔のことだ。
ジョウゴグモやセアカゴケグモ(ヒメグモ科)の血清だってかなり前に開発されているし、そもそもセアカゴケグモの毒は現在、致死的なものとは考えられていないという。

VectorMoon/iStock
2. 蜘蛛は危険な動物から人間を守っている
蜘蛛の主食は昆虫で、昆虫の個体数を一定に保つ役割がある。蜘蛛の巣には、蚊のような小さくて飛び回る昆虫もかかる。蚊が媒介するウイルスは、他のどんな動物よりも人間を殺しているし、ダニやゴキブリなど家の中の衛生害虫を食べてくれる。
3. わりと長生き
記録された中で世界最高齢のクモは、トタテグモ(トタテグモ科)のメスで43歳まで生きた。カリバチに襲われたことが死因だったので、もっと長生きできたはずだ。
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4. 蜘蛛の糸はすごい
蜘蛛の糸は、知られているものとしては、最強かつもっとも柔軟な生物素材だ。包帯として利用されてきた過去があり、イギリスの研究者はクモの糸で編んだ包帯に抗生物質を仕込む方法を考案した。
ゴールデンオーブウィーバー(ジョロウグモ科)の巣は、コウモリや鳥を捕獲できるくらい丈夫で、それを使ってマントが織られたこともある。
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ClaudiaWollesen from Pixabay
5. 蜘蛛の毒は命を救う
タランチュラ(オオツチグモ科)の毒は、神経に作用して獲物を動けなくさせる。オーストラリアの研究者は、この作用を利用して、人間用の鎮痛剤を開発。依存性がない点がウリだという。
またオーストラリアのフレーザー島に生息するジョウゴグモの毒には、脳卒中の発症を遅延させる分子が含まれていることが知られており、脳卒中で倒れた人が病院に運ばれるまで時間稼ぎができないか研究が進められている。
ジョウゴグモの毒はまた、鳥や哺乳類には無害な標的殺虫剤としても利用されている。
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JAH/iStock
6. アシダカグモは小さなアスリート
アシダカグモ(アシダカグモ科)の仲間は、1秒で体40個分の長さを走り抜けることができる。人類最速のランナーの8倍もの速さだ。
投げるのが得意な仲間もいる。ナゲナワグモ(コガネグモ科)は先端にネバネバした塊をつけた糸をブンブン振り回す。この粘着性の塊からはメスの蛾に似た匂いが漂っており、これにオスが引き寄せられてきた瞬間、ビュッと投げ縄のように糸を投げ、絡めとってしまう。
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Oliver_Koch
7. 恐るべき擬態能力
クモは自ら攻撃をしかけようとはしない。できるだけ人の目につかないようにしている。誰からも見つからないように擬態が得意な仲間も大勢いる。
たとえば、ラップ・アラウンド・スパイダー(コガネグモ科)は昼の間、体をピタッとへばりつかせることで木の枝に溶け込んでしまう。
トリフンダマシ(コガネグモ科)は、その名の通り、鳥のフンにそっくりだ。
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トタテグモはクモの糸で巣穴の入り口にぴったりな蓋を作り、それをさらに土や葉っぱでカモフラージュする。だが、中には硬いお腹で巣穴に栓をして、体を張って外敵の進入を防ぐ仲間(シールドバック・トラップドア・スパイダー)もいる。
8. 蜘蛛の多様な恋愛事情
クモの中には、交尾中やその直後にメスに食べられてしまうものもいる。
そこでタスマニア・ケイブ・スパイダー(ムカシボロアミグモ科)のオスはこの運命に抗う術を身につけた。足のねじれた部分でメスの牙を固定して、交尾中に殺されないよう身を守るのだ。
だがより一般的には、オスが「触肢」という手で精子をメスの生殖器に運ぶ。
ピーコックスパイダー(ハエトリグモ科)のオスように、カラフルなお腹の部分を孔雀の羽のように広げて、メスに求愛のダンスを踊る仲間もいる。
Peacock Spider 7 (Maratus speciosus)
9. 母は強し
子供のために母乳を出したり、自分の体を食べ物として与える仲間もいる。どのクモのメスも子供を守ろうとするが、トタテグモのメスは9ヶ月も巣穴で一緒に暮らす。
10. 蜘蛛がいなければ人間は生きられない
ひとつだけ覚えておいて欲しいのは、動物の98パーセントはクモとそれ以外の無脊椎動物で占められているということだ。彼らは生態系を機能させるために不可欠な存在で、彼らがいなければ人間を含む残りの2パーセントの動物は生存することができないと言われている。
References:theconversation/
☆蜘蛛って大事にせにゃ、あかんのや!