時の栞

何を見て、何を思い、どう表現したのか。
私の欠片であるコトバで綴った、私自身の栞です。

長編:それはもう、とてつもない忍耐が必要だった…御食事処 山路@沼田市

2015-08-24 17:49:11 | こんなの食べたよッ!

お盆休み、片品村へ行ってたのですが、この日は小雨まじりの日だったので、ちょっと足を延ばしてのランチと、月夜野のビードロパークへ行こうということになりました。

沼田市内で車をとめられる適当なお店がなかったので、そのまま市内を抜けて国道へ出て、291号線を走っていると、手打うどん、のノボリが見えたので、ここでいっか、と広めの駐車場に入れました。

さっそくお店に入ろうとすると、入口でタバコを吸っていた女性から、今たくさん入店したから、待つかもしれませんと言われたのですが、この時はまだ、待つと言っても店の規模からすると、そんなでもないだろうとタカをくくっていました。
ダーリンに待つ?と聞いたら、うんと言うので、じゃあと納得して入店したのがウンのつき。

中に入ってみると、昭和の香りただよう、御食事処でした。左手に厨房があり、テーブル席は6つくらい。6人くらい座れる大きな丸テーブルがあって、小上がりに6名用の座卓が3つでした。

厨房には男性一人とご高齢の女性が一人、ホールに一人。
その時は、その数に、お盆休みで従業員がいないのかなと思ったものです。
カンが冴えていれば、その人数で、この数の客を?と思えたのかもしれません。
でも、それを阻んだのは、お出汁の香りでもなく、ただの空腹感でした。

小上がりの座卓に案内され、メニューを見て注文を決め、ホールの女性を呼びました。
そば定食と玉子丼とカレーそばを注文です。やや頼みすぎww
それよりも、注文の復唱時、その女性から、少し時間がかかりますがよろしいでしょうか、と言われ、うかつにもハイと言ってしまったのです。
この時もまだ、これから訪れる事態に気づくことなく、のん気なものでした。
違う場所にいるというユルユル感だったのでしょうか。
いつもなら、どのくらい?と聞いているはずなのに、この時はアタマにもありませんでした。

メニュー

見渡してみると、空いているのは小上がりの座卓一つ。
あとは人数に差はありますが、平均して1テーブルに3名。
丸テーブルは満席、座卓には6名と私達2名。
これが2テーブル以外は全部待ちの状態だったのです。

よく観察してみると、厨房からなかなか出来たものが出て来ない。
もしかしてお蕎麦が切れて、打ってる?と思えるほど厨房に人影も見えない。
そして待ってる皆さんは結構、まだかな的な佇まい。

ま、いっぺんに入店したら、そりゃー時間もかかるかなと、しばらくゲームをして時間を潰してました。
ゲームにも飽き、そろそろかなと思ったこの時点で30分ほど経過。
店内の客は、ほとんどまだまだ待っています。
ここでやっと、あれ?と気づいたのです。

そこから観察してみました。
厨房内に忙しそうな活気ある雰囲気はありません。
てか、むしろ休憩中かと思えます。
このお店の客は、これが普通なのだろうかと、今度は客を観察。
皆さん、手持ち無沙汰な様子で、静かに待っています。

すると私達の隣の座卓にいた男の子が、だんだん我慢できなくなって来たらしく、グズッています。
親御さんたちも、遅いと言う事をにじませながら、なだめています。

やっと出来たものが運ばれているところを見ましたが、数個のみ。
まだまだ待つ人だらけです。
いやはや、いつになったらウチの番なのか、私だけだったら、あとどのくらいか時間を確認して、その時間によっては、おそらくお店は出ていたと思いますが、仏のようなダーリンは静かに待っています。

それにしても遅い…とにかく遅い…ものすごく遅い。
それでもポツン、ポツンと出てくるようになり、私達が入店してから1時間程経過した頃、入店してきたのは女性の二人連れ。
丸テーブルに座り、注文するとスマホを見て過ごしていましたが、20分ほどしても出て来なかったのでホールの女性に何か聞いていたかと思ったら、立ち上がって帰ってしまいました。
じつに正しい判断です。

なまじ長く待ってしまうと、ここまで待ったんだから、もう出てくるだろうと勝手に思ってしまうものです。
もっと待つだろうとは考えたくないから考えないんでしょうね。
まだ、ウチの隣の6名分もまだだし、テーブル席にもまだの人がいるというのに。

お隣の男の子がついに叫びました。
「ハラ減った~~!」
うん、うん、わかるよ。
だって1時間半経ってるもん。
10歳くらいのお兄ちゃんはじっと待っています。さすがですね。
よく我慢してるよ、ボク。

と、一つ出来たのが見えました。
テーブル席最後の人のところへ運ばれました。
ふぅ、これで男の子のテーブルの順番が来たかもしれません。

少し経って、また一つ出来ました。
お隣のところへ運ばれました。
ふぅ、やっと男の子のオナカに何か入りそうです。
何だかこっちがホッとしてしまうのは、どうしてなのでしょう?

もう一つ、もう一つと少し時間はかかりつつも、順番に届けられましたが、
お兄ちゃんの頼んだものだけまだ来ていません。
それでも何も言わずに、自分のをじっと待っています。
家族が食べ終わりそうになったころ、やっと到着。
ゆっくり食べていいのよと言われてましたが、これがまた逆効果。
今度は自分が家路へのネックになりはしまいかと、熱いのに懸命に食べてる様子。
えらいね、キミ。

すると今度は下の子が食べ終わったので、厨房まで自分の食べたものを片付けました。
ここでちょっとビックリしちゃったのは、まだお兄ちゃんが食べてるのに、お会計して家族の半分は車の方へ行ってしまい、テーブルにはお兄ちゃんしかいなくなってしまったこと。
おばあちゃまは小上がりから下りて、ゆっくりたべなさいと言っています。
そんな状況で、ゆっくり食べられると思うなんて、オドロキでした。

よそのご家庭のことではありますが、私的には、この子が食べ終わるまで、皆で待っててあげて欲しかったですねー。
でもまぁ、お子たちのオナカも膨れてめでたしめでたしです^^

で、お兄ちゃんのを持ってきたとき、ホールの女性が私たちに、今作ってますから、と。
ここまで待つと、もうマヒしてましたw

そして入店から約2時間後、やっと、やっと到着です。

そば定食 1,550円

左上から横へ、野菜サラダ、天つゆ、蕎麦つゆ、ご飯、真ん中小鉢はキンピラかな?

そば定食という割には、お蕎麦が少量で、ご飯付きなのが面白いです。

このお蕎麦、ひとめくりすると切れ端のような部分が多くて、チュルチュルっとは行けない麺で、しかもゆで過ぎて、グニャグニャだったです。

 

玉子丼

これは、懐かしい感じの玉子丼で、少し甘めの味付けが美味しかったです。

御味噌汁はしょっぱめだったので、飲みませんでした。

 

カレーそばなんですが、色気が足りませんよね。

せめて根三つ葉か、水菜ぐらいは乗せて欲しいところ。

それもダメならグリーンピースの水煮数個w


味は普通ですが、お蕎麦がひどかった…。

チュルチュル出来ないお蕎麦なんて、いやだーーー!

これじゃ、待った記憶しか残らないw


 

いやー、後にも先にも、入店以降、これだけの待ち時間のお店とは出会わない気がします。

いつもこんなに時間かかってるのだとしたら、ここの常連さんはすごい。 

 

◇御食事処 山路

群馬県沼田市恩田町195-2

0278-24-5415



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