はっぱのまんま part4 バンコク編

インドネシアで日本語教師&お気楽OL生活→東京で学生生活→そして、バンコクへ。何が待ち構えているのか?!

リアルな日本語

2016-06-18 20:20:23 | タイー日本語教育
日本語のクラスでは生徒は「リアルな日本」を知りたがっていて、
そこで教える日本語も「リアルな日本」で使える「リアルな日本語」でなければならないと思っています。
上級になればなるほど、その「リアルな日本語」を説得力を持って説明することが求められます。

私は、大学を卒業後すぐに日本語教師になりインドネシアの大学で教えていた時
生徒が求めている「リアルな日本」「リアルな日本語」を伝えることができず
生徒たちに対し申し訳ない気持ちと、できない自分に対し悔しい気持ちを抱き
社会をもっと知りたいと思い一度日本語教師をやめ会社勤めをしました。

会社で働いた経験のおかけで、
柔軟性や知っていることの幅はひろがったかな、と思っています。

さて、今日の「仕事の日本語」の講義では「リアルな日本語」を痛感するやりとりがありました。
今日のテーマは「社外での自己紹介」だったのですが、そのモデル文に

「これからはブンと私とで御社を担当させていただきます。」

という一文がありました。これに対して受講生の一人が、

先生、「ブンと私とで」のところですが、どうして「で」を使いますか?
「が」ではありませんか?

と質問してきました。
…主体を表す「が」ではなくて、どうして「で」なのかという質問ですが、
確かに「で」は場所や原因や手段などに使われるので、あまり人には使いません。

とっさに
「が」を使うと自分がしゃしゃり出ている感じがします。
社外の人に対する文なので、自分を全面に出すのは良くないと思います。
だから「が」ではなくて「会社の道具としての私」という意味合いで
手段を表す「で」を使っているのではないでしょうか。
と答え、その場は凌ぎました。

家に帰ってきて調べたら
・数量・部分量を表わす名詞について、行為者の数量を表わす。
・場所を表わす用法の拡張として、主語を場所風に表わすときに用いることがある。

・・・どっちかだったかな?
まぁ、2番目だったら間違いでもないか・・・いや、違ったかな。
来週訂正しなければ。

日本語、難しいなぁ(苦笑)