通称 山梨ZERO研究会 (旧OLぷー子 れきし文化荘203号室)

街に残る何気ない文化や歴史をぶらぶら探索追及。趣味と実益を兼ねたぷー子の日記です!

JR東日本の石積補強工事

2019年12月15日 | ぶらぶら日記

JR東日本の興味深い報道を偶然観ました。
写真は中央線快速の四ッ谷~お茶の水駅の間知積み擁壁です。

等間隔に四角いパネルが打たれていますが、これは東京直下地震を想定した補強工事のアンカーとのこと。
その工事が完了したようです。

この工事は、あくまで自社敷地の限定工事。

地震で間知積みが崩壊したら、周辺建物も被害を受けるのは当然。
でも、個人所有地等なのでJR東日本ではどうにも出来ないとのこと。
この問題。色々ギモン?もありますが…鉄道事業者の責任として理解できます。

さて、この話を利用者の方が入れる城郭建造物等と文化財石垣の問題におきかえると、結構ヘビー級な問題になります。
石垣に補強アンカーをバンバン打たれるのは見た目にもイヤ❗
では、建物補強や利用制限を、と言っても現実的にすべて出来るのか。

災害と文化財。首里城のような話しもありますが、しっかり考えるべき問題だと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雨に負けるな 大谷石

2019年12月15日 | ぶらぶら日記
大谷石は凝灰岩
緻密な安山岩や花崗岩より軽くて、加工しやすく、鉄道輸送の発達とあわせ大量商品された宇都宮の一大産業でした。

でも、劣化は緻密な石と比べ、どうしても早い💦
大谷石だけでなく、房州石、高畑石、伊豆石など凝灰岩の宿命です💧
例えば、上の写真。
三段積んで笠石を載せてますが、一番下の石。上段より少し劣化が進んでいる模様。
雨が跳ねたり、水分が多い地面に近かったり、雪が残ったり。
いずれ、水分と冬場の凍結が一番大きな原因となり、表面からポロポロ剥がれ劣化が進むようです。
また、劣化の対策の一環で、凝灰岩石塀には最上段に笠石(屋根)をおくのでしょう。

こちらも違う地点の大谷石の石塀ですが、同じ症状が観察できます。

ちなみに、房州石では石が「とける」と表現します。
私の家も大谷石の石塀でしたが、道路に近い部分はボロボロに痩せていました。

同じ凝灰岩でもより緻密な石材が採石できるなど、採石地域内でも品質差があり、等級と価格に反映されていることもあるのはそんな事情があるからかもしれません。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする