ライン水紀行の映像から

昔ドイツを旅行で訪れたことがあった。記憶がよみがえる。ポンがまだ首都だったころである。美しいヴェ－ト－ベンの生まれた町。ライン川を左に見てバスで巡った記憶がある。家々には窓際に赤い鉢植えの花が。美しいブロンドの女性。
今はまた風景も変わっているのだろうか。

午前０時の開始に慣れてしまって

０時１０分開会はこの安保国会参議院本会議の開会時間のことである。１日の感覚が未明にかけて採決が行われていたのである。連日のことであった。かなり、与党側が無理に無理を重ねていたことになる。シルバ－ウィ－ク連休中のデモの高まりを恐れてこれを避けようとして連休前に決着とのことだという。国権の最高機関がこのような無理な日程で、いわば強行採決をなしたのである。
　これは、拙速というか、多くの過ちを後々引き出してくるであろう。急がば廻れ。急いてはことを仕損じるとはよくいったものだ。
時間をかけて、多くの過誤が赤裸々に白日のもとにさらされようとしている。

政治に目覚める若者たち

多感な時期だ、まやかしに満ちた空気に耐えられないのだろう。道徳のない経済は犯罪だという二宮尊徳のことば、悪人が善人面するのを極悪人というが(ロ－マの格言)それが支配者におさまっている。こういう空気は民主主義が危機にさらされている証拠なのではないか。
　若者たちは雇用において経済的にも貧困に押しやられても感性は腐ってはいない、戦後民主主義のゆりかごで育ち、今十万余の人波は国会を包囲せんとしている。