11・12・27
第38章
「道の曲り角」
(道は譲られる)
いよいよ最終章です。
アンは奨学金を放棄して
マリラと一緒に住む決心をします。
アンに迷いは全くありません。
マリラと住んで教師になる決心です。
地元アボンリーの教師は定員いっぱい。
チョッと遠いホワイトサンドへ行く
つもりになっていました。
噂を聞いたギルバートは既に決まっている
アボンリーの教師資格をアンに譲ります。
ギルバートは28章では
小舟で遭難したアンを助けている。
それにも拘らず
赤毛をからかわれた恨みがあり、
助けてもらったのにも関わらず
許しを請うギルバートをアンは許していない。
と云うより、
許しそこなって仲違い状態が継続していた。
37章で触れたように
ギルバートの父はマリラの元の恋人、
マリラとアン、ギルバート父子にわたって続いた
仲違いは一気に解消する。
おじさんは思いっきり横道に逸れます。
道はひらける。
どうぞどうぞとばかりに
道を譲ってくれる世界がある。
おじさんは度々申し上げてきました。
最終章に至って
ギルバートがどうぞ、どうぞと
教師の道をアンに譲ってくれた。
仲違いの間柄にも拘らず譲ってくれた。
アンに徳があったからに他ならない。
アンの徳について以前にも書きました。
おじさんは特に説明を加えませんでした。
幸田露伴の名作「五重塔」の主人公
のっそり十兵衛は
どうして五重塔を建立しようと思ったのか
不思議に思いました。
愚図でのろまな十兵衛が
どうして五重塔の建立といった
大それたことを思い立ち、
完成させたかが小説の主題です。
おじさんは朗円上人の
徳によるものと考えたのです。
朗円上人がフッと漏らした
「もう少し広くあれかし」
つまり
朗円上人の徳を慕って来る学僧のために
もう少し広いといいなァ程度に
漏らした一言で寄金が集まり
感応寺を建立し、
尚且つ寄金が余ったので
五重塔を建てるに至ったのです。
朗円上人の徳に人々は自らが動いたのです。
愚図でのろま、だが腕は確かな十兵衛は
朗円上人の徳に動かされたのです。
本来は建立すべき川越の源太は
十兵衛に譲るのです。
十兵衛のやったことと云えば
朗円上人を訪ねて
「五重塔を私にやらせて下され!」と頼んだのと
50分の1の雛形、模型を作っただけです。それ以上
十兵衛は動かない、
対して源太はチョロチョロ動き、
動くたびに十兵衛に少しずつ譲り、
結果は仕事全部を譲ってしまうのです。
今日で一応
おじさんが読む「赤毛のアン」を閉めることにします。
この話題は明日、
もう少し続けさせていただきます。
おじさんが読む「赤毛のアン」
38回に渡ってお付き合い下さったこと
心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。
第38章
「道の曲り角」
(道は譲られる)
いよいよ最終章です。
アンは奨学金を放棄して
マリラと一緒に住む決心をします。
アンに迷いは全くありません。
マリラと住んで教師になる決心です。
地元アボンリーの教師は定員いっぱい。
チョッと遠いホワイトサンドへ行く
つもりになっていました。
噂を聞いたギルバートは既に決まっている
アボンリーの教師資格をアンに譲ります。
ギルバートは28章では
小舟で遭難したアンを助けている。
それにも拘らず
赤毛をからかわれた恨みがあり、
助けてもらったのにも関わらず
許しを請うギルバートをアンは許していない。
と云うより、
許しそこなって仲違い状態が継続していた。
37章で触れたように
ギルバートの父はマリラの元の恋人、
マリラとアン、ギルバート父子にわたって続いた
仲違いは一気に解消する。
おじさんは思いっきり横道に逸れます。
道はひらける。
どうぞどうぞとばかりに
道を譲ってくれる世界がある。
おじさんは度々申し上げてきました。
最終章に至って
ギルバートがどうぞ、どうぞと
教師の道をアンに譲ってくれた。
仲違いの間柄にも拘らず譲ってくれた。
アンに徳があったからに他ならない。
アンの徳について以前にも書きました。
おじさんは特に説明を加えませんでした。
幸田露伴の名作「五重塔」の主人公
のっそり十兵衛は
どうして五重塔を建立しようと思ったのか
不思議に思いました。
愚図でのろまな十兵衛が
どうして五重塔の建立といった
大それたことを思い立ち、
完成させたかが小説の主題です。
おじさんは朗円上人の
徳によるものと考えたのです。
朗円上人がフッと漏らした
「もう少し広くあれかし」
つまり
朗円上人の徳を慕って来る学僧のために
もう少し広いといいなァ程度に
漏らした一言で寄金が集まり
感応寺を建立し、
尚且つ寄金が余ったので
五重塔を建てるに至ったのです。
朗円上人の徳に人々は自らが動いたのです。
愚図でのろま、だが腕は確かな十兵衛は
朗円上人の徳に動かされたのです。
本来は建立すべき川越の源太は
十兵衛に譲るのです。
十兵衛のやったことと云えば
朗円上人を訪ねて
「五重塔を私にやらせて下され!」と頼んだのと
50分の1の雛形、模型を作っただけです。それ以上
十兵衛は動かない、
対して源太はチョロチョロ動き、
動くたびに十兵衛に少しずつ譲り、
結果は仕事全部を譲ってしまうのです。
今日で一応
おじさんが読む「赤毛のアン」を閉めることにします。
この話題は明日、
もう少し続けさせていただきます。
おじさんが読む「赤毛のアン」
38回に渡ってお付き合い下さったこと
心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。