13・1・30 軟酥の卵 Ⅶ
今日はパブロフの犬についてお話します。
条件反射の話として誰でも知っています。
餌を与える度にベルを鳴らす、
すると餌を与えなくてもベル音だけで唾液を分泌する、
ベル音という条件に反応する。
チョッと違うのじゃないか、
と云う考えが私にはあります。
ベル音だけで唾液を分泌するのではなく、
ベル音に反応して餌をイメージする
だから唾液を分泌する。
イメージする、想像するということは
何らかの生命活動である代謝を促す、
良いイメージは良い代謝を活発化する。
富士山を見ると活力が湧いてきます。
富士山を想像するだけでも活力が湧いてくる。
生命活動が活発化する、と云えます。
私は朝の体操が終わると、
南部公民館の裏庭でのお茶飲み会に参加します。
帰り道には、
晴れていると富士山が良く見える場所があります。
今朝は富士山が良く見えたのですが、
一昨日の朝、雪が降って富士山は見えません、でも
富士山が見える所へは行きました。
雪に足跡があるのです。
富士山が見えなくても其処に立って富士山を想像する、
そうした人がいるのです。
次のような詩を書きました。
あ・し・あ・と
谷津田だったグリーンハイツ
北側の石段を登ると
市民農園がある
富士山が良く見えますよ と
云って市民農園の奥に
その人は案内してくれた
青空に美しい富士山が見えた
スカイツリーも見える
富士山が見えただけで
満ち足りた気持ちになった
正月以来
富士山が見える日が
4,5日続いた
富士山が見えても
見えなくても
市民農園のその場所に
立っただけで
満ち足りたような気がする
一月末の明け方
チョッと雪が降った
私がその場所に行くと
既に足跡がある
きっとあの人の
足跡に違いない
私は更に
満ち足りた思いだった