落ち椿です
一輪挿しのバラをフッと見た、きれいだな、と思った。
長男を亡くして腑抜け状態から立ち直るきっかけでした。
何かが動き出したのでしょう、
室生犀星の詩「靴下」を読んでいるのです、
靴下 室生犀星
毛糸にて編める靴下をもはかせ
好めるおもちゃもをも入れ
あみがさ わらぢのたぐいをもおさめ
石をもてひつぎを打ち
かくて野に出で行かしめぬ
おのれ父たるゆゑに
野辺の送りをすべきにあらずと
われひとり留まり
庭などをながめるほどに
耐えがたくない
煙草を噛みしめにけり
辛くなるとこの詩を読みます、何回読んだことでしょう。
童謡「しゃぼん玉」の詩、作者野口雨情も夭逝の児を詠んでいる。
しゃぼん玉飛んだ
屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで
壊れて消えた
風風吹くな
しゃぼん玉飛ばそ
水元公園にカモが泳いでいました。