13・1・17
ー 真似る 書き写すー
呆気ないほど簡単にかぼちゃの絵が描けた。
そこにいる人は殆ど絵なんて描こうともしない、
絵なんて描ける訳がない、と
心の何処かで思い込んでいた。
かぼちゃが描けたのだから、
茄子も胡瓜も…と意欲的になる。
もう、30年近く前の出来事です。
かぼちゃだったら描けそう…
なにか大事なものがありそうに思えてなりません。
真似るは学に通じる、
なんとなく語呂合わせの感じで、
あまり納得できませんが
積極的に否定するほどの根拠があるわけでもない。
養護老人施設に入居するお年寄りに
毎月ハガキを差し上げる活動を始めて
しばらく経ってからのことでした。
どのようなハガキを差し上げたらよいか、
まだ試行錯誤を繰り返していました。
ハガキと云う、括りの中では
絵もその範囲内です。
言葉を変えれば、
ハガキを描くというある種の意欲が思ってもみなかった
絵を描くというところまで押し広げた、と云える。
前向き、意欲的、人と係わる、そうした事は
知らぬ間にこびり付いたバリアを溶けやすい状態に変化させる。
溶けやすい状態にあったバリアが自然と溶解した、と云える。