モジリア

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おじさんが読む「赤毛のアン」

おじさんが読む「赤毛のアン」(20)マシュウを登場させない

2011年12月09日 | おじさんが読む赤毛のアン
11・12・9第20章

「行き過ぎた想像力」

(マシュウを登場させない)




アンがグリーン・ゲイブルに来て
1年経ちました。

「アンのいない生活をよくも過ごしてきたものだ」と
マリラは振り返る。
 
勉強が終わったら、

ダイアナの家へ行って
エプロンの型紙を借りてくるように
マリラはアンに云いつける。

「薄暗くなったので明日の朝早く行ってくる」と
アンは云う。

マリラは承諾しない。

ダイアナと二人想像した
お化けの森を通って行かなければならない。

アンは想像したお化けの森を避け、
遠回りしてダイアナの所へ行こうとする。

マリラは再びお化けの森とやらを通る
近道を行くように命じる。

仕方なしにアンは二人が想像した
お化けの森の道を目をつぶって走り抜け、
マリラのお使いをすませる。

おじさんは少し横道に逸れます。

マリラがアンに厳命、マリラのお使いは、
出来ることなら明日の朝にしたい。

この場にマシュウがいたら、と
おじさんは想像しました。

アンの味方になって、
マリラをたしなめ、
アンの希望を受け入れるように促したに違いない。

作者モンゴメリは

敢えてマシュウを登場させないのです。

マシュウの盲目的?な愛、
ひたすらアンを可愛いと思っているマシュウには

この場面は理解不能で耐えられないでしょう。

モンゴメリは敢えてマシュウを登場させない。

湖に名前を付けたり、
小道に素敵な呼び名をつける。

アンの想像力の豊かさを表してきました。

しかし、お化けの森って云うのは

今までの流れから云うと

アンの想像力は反対方向にある。

讃えるのではなく恐れる。

恐れるというのは心の問題です。

恐ろしいと思うから恐ろしい。

マリラは経験上
そういうことを知っているのでしょう。

マリラの頑固さのあらわれ、とは
おじさんは読みません。

もっと大事なことは

アンは目をつぶってでも
お化けの道を通り抜けることを

受け入れているのです。
受け入れる、と云う
決意をしているのです。

「お化けの森」と云うようなことに

想像力を発揮するのはダメだよ、と
暗黙の教えを
アンは受け入れた、と

おじさんは読み解きます。

冒頭の写真説明
左が桜、右がプラタナスです。
地面に浮き出ている根は桜の根です。
プラタナスの根ではないのです。


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