おじさんが読む「赤毛のアン」（１７）時薬

１１・１２・６　

第１７章



「新しい刺激」

（ときぐすりは効きます）
葡萄酒事件からバーリー夫人はダイアナに
アンとの交友を一切許さなかった。

永遠の別れを告げる１０分間だけ許しを得て
ダイアナはアンのところへ来る。

「好きだとは思っていたが愛してくれるなんて思ってもみなかった」とアンは云う。

喪失感からアンは再び、
「学校へ行ってみよう」と云う気になる。

意外にも皆から歓迎さえる。

その夜、
「大事にされるっていいものね」と
アンはマリラに云っている。

だがダイアナはバーリー夫人の命令通りにあうる、

傍ら小さく折りたたんだ手紙のやり取りをする。
　
憎っくきギルバートを意識、成績で打ち負かそうとする。

互いにシーソーゲーム

ギルバートがアンを祝福する、
アンは面白くない。

地団駄をふんで悔しがる方をアンは期待する。
祝福ではアンを満足させない。

５年生に進み特別科目が課せられる。

アンはチンプンカンプン競争心を失う。

「こんな面白い世界」とアンは捉える。

ダイアナのことを
「いつまでも悲しんでいられない」と思う。

おじさんは少し横道に逸れます。

ダイアナのことを
「いつまでも悲しんでいられない」とアンは思う。

おじさんの世界ではこうしたことは

時薬が一番いい、一番効く、と思っています。

バーリー夫人の依怙地な心と云うのは
継続的に維持するのには努力が要る。

無理な努力はかなり疲れる。どこかで溶け合う、

アンも癇癪を起して
「学校へ行かない！」と宣言しますが、
レイチエル小母さんが処方した時薬が効果を発揮、

アンは
「学校へ行こうかな」と思うようになる。

時薬は漢方薬の一種で
劇的な効果は期待できませんが
確実に効く。

その上副作用は皆無です。

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