モジリア

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おじさんが読む「赤毛のアン」

おじさんが読む「赤毛のアン」(28)元以上になるんです

2011年12月17日 | おじさんが読む赤毛のアン
11・12・





第28章

「たゆとう小舟の白ゆり姫」

(元以上になる)

アンはェレーン(詩)をドラマに仕立てる。

小舟に乗って流されてゆく
死んだ白ゆり姫をアンが演じる。

小舟の底に穴があいて沈没寸前

橋桁につかまって助かる。

またまたアンの失敗。

これでいくつ目の失敗だろう、
マリラは呆れる。

「失敗するたびに欠点が治る」と
アンは云う。さらに、

「もうロマンスはやらない!」とアンはいう。

「少しは続けた方がいいよ」とマシュウ。


おじさんはチョッと横道に逸れます。
失敗を重ねる度に利口になってきたアン、
ロマンスは止めるという。

本質的にアンは変わろうとしている、と
おじさんは読みます。

失敗は成功の元と云われています。

だから失敗を恐れなくていいよ、と
肯定的に捉えている。

失敗は成長を促す妙薬でもある。

同じような失敗を繰り返すのは
妙薬の効果がなく本質的なことを見失っている。

例えば我欲に端を発した場合の失敗です。

おじさんは度々失敗を重ね、
その度に妙薬擬き効果があって
ヘンに賢くなる。

従って同じ失敗を重ねる度に
失敗の度合いも成長する。

最後は倒産と云う、
どうにも手の施しようがなくなる。

12月15日
おじさんのブログに書いた

「書くと書ける」は失敗と
じ要素が働いている。

最初の言葉、最初のフレーズは
次に言葉、次のフレーズを促す働きがある。

失敗もシマッタの思いが
次のアクションを促す。

大概は大慌てに蓋をして
その場を収めようとする。
更に深みにはまる。

ついついおじさんのように
ニッチもサッチも動けなくなる。

「書くと書ける」は
次の言葉、次のフレーズは前向きな、
積極的な言葉、フレーズを促す。

失敗はともすると
後ろ向きアクションを促す。

大江健三郎さん、ゆかりさんがお書きになった
エッセーと素敵な挿絵の
「恢復する家族」(講談社)で

「恢復するって、元以上になることですよ」と
敢えて回復を恢復の字を当てて
そうおっしゃっています。

病気だってそう、失敗だってそう、
元以上になる妙薬が秘められている。

大江さんはそうおっしゃっているのです。

おじさんが勝手に読むとそう読めるのです。

写真の説明

市川にある東山魁夷記念館へ行ってきました。

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