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日本の伝統文化紹介と、日本の現状と問題点。

岡山新報デジタル【神道諸派】

2022-09-01 10:02:32 | 日記
【神道 神道諸派】

◆伊勢神道
伊勢神道(いせしんとう)とは、伊勢神宮で生まれた神道の説。外宮の神職(度会氏)の間で唱えられるようになった。このため、度会神道・外宮神道ともいう。

鎌倉時代後期に、それまでの両部神道や山王神道などの本地垂迹説とは逆に、反本地垂迹説(神本仏迹説)が勃興するようになり、その影響で、伊勢神宮の外宮の神官である度会行忠や度会家行によって、伊勢神道が唱えられた。
伊勢神道は、『神道五部書』(偽書とされる)を根本経典とする。また、儒教・道教思想の要素も含まれた最初の神道理論とされる。

その教説は、外宮の祭神を天御中主神や国常立尊とする祭神論を展開し、外宮の内宮に対する地位引き上げを目指すとともに、神国思想を強調して、「正直」と「清浄」を神道の二大徳目として掲げるものである。上述の通り、仏教、儒教、老荘思想、陰陽五行説などの諸思想を巧みに取り入れつつ、神道古典や伊勢神宮の古伝承に基づいて理論を構築した。
伊勢神道の理論の構成には、中国思想の影響が多分に感じられるが、絶対神の存在を強調することで、神を仏の上位におき、反仏、排仏の姿勢を示したのである。

伊勢神道の思想は、伊勢神宮で行われてきた祭祀が基盤となって成立したものであり、古代より神道において行われている祭祀の中に溶け込んでいた「祭としての思想」が、中世に入り自覚化され、外来宗教の思想を手段として論理化されたものである。

伊勢神道は、鎌倉時代・室町時代を前期、江戸時代を後期とする。
代表的な神道家として、創唱者の度会家行のほか、出口延佳などがあげられる。


岡山新報デジタル【今日は何の日】

2022-09-01 08:15:36 | 日記
⭕二百十日(8月31日頃 雑節)

「二百十日(にひゃくとおか)」は、「雑節」の一つで、二十四節気「立春」(2月4日頃)を起算日として210日目(立春の209日後の日)にあたる。

その日付は年により変化し、近年では8月31日または9月1日となる。「立春」の変動により9月2日が「二百十日」となる場合もあるが、最も稀で、次に現れるのは2203年である。

「二百十日」の頃は、稲の開花期にあたる上に、台風の襲来する季節とも一致する。そのため、昔から農家では、220日目の雑節「二百二十日(にひゃくはつか)」とともに災難が起こる「厄日(やくび)」として警戒される。

「二百十日」や「二百二十日」は台風が襲来することの多い「特異日」ともされるが、統計的に必ずしも「台風の多い日」または「風の強い日」ではない。

「二百十日」が暦に記載されるようになったのは比較的新しく、江戸時代の初期以後のことである。これは上記のように農家に注意を促すことが目的であった。また、この日の前後には、風害を免れるよう祈願して、各地の神社で風祭(かざまつり)や風鎮祭(ふうちんさい)などの祭りが催されてきた。