外に出なくたって
いろんな巷のニュースは飛び込んできます
小田原付近に停車している 新幹線 車内で焼身自殺・・・って
あり得ないニュースに固まってしまいましたね
世の中への「不満」なんて
だれでも一つや二つはあるわよね
政治 経済 会社のクソ上司ww
誰かのせいにして生きるのは楽かも知れないけれどイヤだなぁ
プライドなんて私には無いんだけれどw
もし一欠けらのプライドがあるとしたら
「被害者で生きるのだけはご免だわぁ」
これでも私
誰かの役に立ちたい
凛とした引きこもりでいたいです
こういう身勝手な「死」は誰の心にも重たく不快ですね
お天気だけでも晴れて欲しいと照る坊主を吊るしたんだけど
なんだか~・・・カワイイお化けのようです
おぼろげに覚えてる「夢」のお話
日本昔話風・・にw
今年もキレイに色づき始めた
ボタモチ山の紅葉を眺めながら
足の悪いオジイサンさんはため息を一つ
来る日も来る日も
部屋の小窓から見ているボタモチ山は
いつの季節も美しいけれど
やはり・・・秋は格別じゃ
吐くため息が白くなり始めたころ
ヒラリと赤いもみじに乗った珍客が
「だれじゃ・・・あんた」
「わしかぁ・・・いつもお前さんに眺められているもんじゃよ
ほれあのボタモチ山じゃよぉ」
「・・・という事は山神さまかえ?」
「足・・・治したろかぁ?」
「できんのかぁ?」
「一応これでも神だからのう」
これは嬉しいと足の悪いおじいさんが
山神様にお願いしようと思った時に・・・
そういえば・・・
隣の腰の悪いバアサンは3年も床について起きられんという
あの美しいボタモチ山も見られんのなら
ワシよりツライ毎日じゃろう
「山神さま・・・ワシより辛そうな隣のばあさんを」
「いいんか?」
「いいんじゃ・・いいんじゃ」
季節は巡り
冬が来て 春が来て 夏が来て
ボタモチ山が色づき始めたころ
「又・・・来たでぇ・・よう飽きずに眺めておるのぉ
足・・治したろうかぁ?傷むんじゃろ・・・・」
「出きんのかぁ?」
「一応これでも神だからのう」
これはありがたいと山神さまにお願いしようとした時に
今朝読んだ新聞を思い出してしまった
キノコ狩に山に入った男性がクマに襲われたんだと
一緒に付いてきた愛犬が果敢にクマに立ち向かい
主を守り抜いたとか・・・
その黒い勇敢な犬・・可哀想に大怪我しおって
犬が歩けないのはワシよりツライじゃろうに・・・
「山神さま・・・ワシの足より黒い犬の足を」
「いいんかい?」
「いいんじゃ・・いいんじゃ」
季節は瞬く間に過ぎさり
冬が来て 春が来て 夏が来て・・
ボタモチ山に一番美しい季節が巡って来た
「また・・来たでぇ・・よう飽きもせずワシばかり眺めておって
足・・・治したろうかぁ?ますます痛むんじゃろ」
「できんのか?」
「一応これでも神だからのう」
何度も訪れて下さる山神さまに感謝しながら
今度こそお願いしようと思った時に・・・
そういえば
通りの向こうに住んでいる若い娘さん
化粧カブレで顔に大きなシミを作りおって
毎日泣いておるってウワサに聞いたが
ワシの足の痛みより娘さんの心の痛みの方がツライのぉ
「山神さま・・あの娘さんをなんとか・・・」
「いいんかい?」
「いいんじゃ・・いいんじゃ」
季節は巡り
ボタモチ山が美しい秋の化粧を始めた頃
足の悪いおじいさんは もっとおじいさんになっていた
もしも 山神様がやってきて
「足・・治したろか?」と言ってくださったら
もうそろそろワシの番でもよいころじゃろ
間髪入れずに「お願いします!」と言えば良いんじゃ
あのボタモチ山の紅葉を
冥土の土産にもっと間近で眺めてみよう
ムフフと笑って
ソロリソロリと階段を降りたその時に
最後の3段踏み外し
頭を打って死んでしまった (チ~~~ン)
どれくらいの時が経ったのか覚えてないが
気が付くと傍らに人懐っこい黒い犬がおり
おじいさんの顔をペロペロなめまくる
「おじいさん・・あの時神様を譲って下さってありがとう」
「そうかぁ!お前はあの時の勇敢な黒犬かぁ」
「お待ちしておりましたワン」
足の悪かったオジイサンは
すくっと立ち上がり 大地を踏みしめた
ボタモチ山の真っ赤なトンネルを黒い犬を引き連れて
大きな笑い声と共に消えて行ったとさ
「キノコ狩りじゃよ・・あのお山にはいっぱいあるそうな
黒犬よクマが出たら守っておくれ まだ死にたくないからのう」
「わんっ?・・・」
「あっそうかそうか・・・・
もう死んでるのか じゃもう死ぬ心配もないってわけか
こちらの世界も又美しいのぉ・・・黒犬よ」
「わん!」
今は亡き 勇敢な黒犬(甲斐犬)ハナ
今は亡き 心優しい黒犬(雑種)クロ
おかあしゃんは逢いたいです
ちょうど真ん中 オレンジに色づいたカエデの下にオウチがあります
お山にぐるりと囲まれているんです
いろんな巷のニュースは飛び込んできます
小田原付近に停車している 新幹線 車内で焼身自殺・・・って
あり得ないニュースに固まってしまいましたね
世の中への「不満」なんて
だれでも一つや二つはあるわよね
政治 経済 会社のクソ上司ww
誰かのせいにして生きるのは楽かも知れないけれどイヤだなぁ
プライドなんて私には無いんだけれどw
もし一欠けらのプライドがあるとしたら
「被害者で生きるのだけはご免だわぁ」
これでも私
誰かの役に立ちたい
凛とした引きこもりでいたいです
こういう身勝手な「死」は誰の心にも重たく不快ですね
お天気だけでも晴れて欲しいと照る坊主を吊るしたんだけど
なんだか~・・・カワイイお化けのようです
おぼろげに覚えてる「夢」のお話
日本昔話風・・にw
今年もキレイに色づき始めた
ボタモチ山の紅葉を眺めながら
足の悪いオジイサンさんはため息を一つ
来る日も来る日も
部屋の小窓から見ているボタモチ山は
いつの季節も美しいけれど
やはり・・・秋は格別じゃ
吐くため息が白くなり始めたころ
ヒラリと赤いもみじに乗った珍客が
「だれじゃ・・・あんた」
「わしかぁ・・・いつもお前さんに眺められているもんじゃよ
ほれあのボタモチ山じゃよぉ」
「・・・という事は山神さまかえ?」
「足・・・治したろかぁ?」
「できんのかぁ?」
「一応これでも神だからのう」
これは嬉しいと足の悪いおじいさんが
山神様にお願いしようと思った時に・・・
そういえば・・・
隣の腰の悪いバアサンは3年も床について起きられんという
あの美しいボタモチ山も見られんのなら
ワシよりツライ毎日じゃろう
「山神さま・・・ワシより辛そうな隣のばあさんを」
「いいんか?」
「いいんじゃ・・いいんじゃ」
季節は巡り
冬が来て 春が来て 夏が来て
ボタモチ山が色づき始めたころ
「又・・・来たでぇ・・よう飽きずに眺めておるのぉ
足・・治したろうかぁ?傷むんじゃろ・・・・」
「出きんのかぁ?」
「一応これでも神だからのう」
これはありがたいと山神さまにお願いしようとした時に
今朝読んだ新聞を思い出してしまった
キノコ狩に山に入った男性がクマに襲われたんだと
一緒に付いてきた愛犬が果敢にクマに立ち向かい
主を守り抜いたとか・・・
その黒い勇敢な犬・・可哀想に大怪我しおって
犬が歩けないのはワシよりツライじゃろうに・・・
「山神さま・・・ワシの足より黒い犬の足を」
「いいんかい?」
「いいんじゃ・・いいんじゃ」
季節は瞬く間に過ぎさり
冬が来て 春が来て 夏が来て・・
ボタモチ山に一番美しい季節が巡って来た
「また・・来たでぇ・・よう飽きもせずワシばかり眺めておって
足・・・治したろうかぁ?ますます痛むんじゃろ」
「できんのか?」
「一応これでも神だからのう」
何度も訪れて下さる山神さまに感謝しながら
今度こそお願いしようと思った時に・・・
そういえば
通りの向こうに住んでいる若い娘さん
化粧カブレで顔に大きなシミを作りおって
毎日泣いておるってウワサに聞いたが
ワシの足の痛みより娘さんの心の痛みの方がツライのぉ
「山神さま・・あの娘さんをなんとか・・・」
「いいんかい?」
「いいんじゃ・・いいんじゃ」
季節は巡り
ボタモチ山が美しい秋の化粧を始めた頃
足の悪いおじいさんは もっとおじいさんになっていた
もしも 山神様がやってきて
「足・・治したろか?」と言ってくださったら
もうそろそろワシの番でもよいころじゃろ
間髪入れずに「お願いします!」と言えば良いんじゃ
あのボタモチ山の紅葉を
冥土の土産にもっと間近で眺めてみよう
ムフフと笑って
ソロリソロリと階段を降りたその時に
最後の3段踏み外し
頭を打って死んでしまった (チ~~~ン)
どれくらいの時が経ったのか覚えてないが
気が付くと傍らに人懐っこい黒い犬がおり
おじいさんの顔をペロペロなめまくる
「おじいさん・・あの時神様を譲って下さってありがとう」
「そうかぁ!お前はあの時の勇敢な黒犬かぁ」
「お待ちしておりましたワン」
足の悪かったオジイサンは
すくっと立ち上がり 大地を踏みしめた
ボタモチ山の真っ赤なトンネルを黒い犬を引き連れて
大きな笑い声と共に消えて行ったとさ
「キノコ狩りじゃよ・・あのお山にはいっぱいあるそうな
黒犬よクマが出たら守っておくれ まだ死にたくないからのう」
「わんっ?・・・」
「あっそうかそうか・・・・
もう死んでるのか じゃもう死ぬ心配もないってわけか
こちらの世界も又美しいのぉ・・・黒犬よ」
「わん!」
今は亡き 勇敢な黒犬(甲斐犬)ハナ
今は亡き 心優しい黒犬(雑種)クロ
おかあしゃんは逢いたいです
ちょうど真ん中 オレンジに色づいたカエデの下にオウチがあります
お山にぐるりと囲まれているんです