21 才能や個性を持っていたら、それをちゃんと表現すべきなのだ。きちんと外へ表現する方法を見つけ出さないと、才能も個性も中へ中へと隠れてゆき、お腹の中に巣食って、その当人を苦しめるだけだ。(シャーリー・マックレーン「風を追いかけて」P72より)
22 俳優は人間性を映し出す鏡。観客が覗き込む鏡にどれだけなれるかが勝負なのだ。(同P157より)
23 他者の倫理観を理解しようと努力している間は自分の倫理観を放棄するということが必要。このプロセスを続けているうちに自分自身を客観的に距離をおいて観察が出来るようになり、自分自身の真理がずっと明確にわかってくる。他の人を理解しようとすれば自分自身も理解できる。(同P166-167より)
24 「忍耐は喜びの鍵であり、せっかちは悲しみの鍵である」――アラブのことわざ――「人間は時間が過ぎるというが、時間は人間が過ぎるという」――ヒマラヤの格言――(同P244より)
25 お茶の起源についての伝説――――――紀元六世紀、達磨という名前の南インドの聖人が中国へ行き、真白な壁に向かって瞑想を始めた。ある時どうしても瞑想中に眠くなって居眠りしてしまう自分を許せなくなった。そこで彼は自分のまぶたを切り取って捨て、二度と再び眠くならないようにした。まぶたは捨てられたところに根をはやし、当時はまだ誰も知らなかった木――お茶の木になった。そしてその木は目を覚ます効果があった。(同P287より)