わたしが以前住んでいた家は一軒家でした。
母の物忘れがひどくなり商売ができなくなり、
店舗兼自宅の家から引っ越してきました。
お客様の注文やお釣りを間違える、
別のお客様の物を出してしまう、
最後のほうはすっかり訳が分からなくなっていた母。
商売の帳簿も記入モレや間違い、計算が合わないなどで、
途中から父が帳簿をつけるようになりました。
今から考えれば、
あのころ認知症を発症していたのかもしれません。
きちんと整理できないのは、
頭の中の整理ができなかったのではないでしょうか。
母は整理や片付けが苦手でした。
いつも家の中はごちゃごちゃ、
バッグの中は何もかもが一緒くた、
探し物はいつまでも見つかりません。
その整理下手をわたしはしっかりと受け継ぎました。
わたしの部屋は足の踏み場もない有様でした。
父の部屋は足の踏み場はありましたが、
以前の家から持ってきた古いもので押し入れはパンパン。
寝たきりになった母の部屋のベッド周りや押し入れは、
物であふれかえっていました。
母が亡くなり、父が亡くなり、
必要なもの、ゴミ、いらないもの、思い出の品、
いろいろなものすべてを、
わたしが引き継ぐことになりました。
ゴミ屋敷同然の家。
そのゴミ屋敷を引っ越すことになりました。
思い出していたらドッと疲れが出てきました・・・。
その時のことは次回に書きたいと思います。