去年働いていた所で夫や子供の事を聞かれて、
「わたし、独身ですから」
と言うと、
「あら、ごめんなさい。変なこと聞いちゃって」
と言われました。
変なことは聞かれてはいません。
もう独身が珍しい時代ではないのです。
今の職場でもわたしが独身だと知って、
「それじゃ、寂しいね」
と言われ、
「ええ、でも犬が2匹いますから」
と、さりげなく、寂しくないよ!アピール。
わたしが今まで暮らしてきた環境や職場では、
独身の女性はたくさんいましたし、
20代から付き合っている友人たちにも独身がいます。
寂しい時期もありました。
でも、無いものねだりするのは、
もっと寂しくなりそうなのでやめました。
父が亡くなったときも寂しくはなかったです。
少しの不便は感じたけれど、
とても辛かった介護生活から解放された、
喜びのほうが大きかったです。
それなのに、独りぼっちになったわたしを気遣い、
父方の従兄弟たちが旅行に誘ってくれました。
母方の従兄弟夫妻も旅行に誘ってくれました。
ありがとう、ありがとう、
でも、わたしは、とっても、とっても大丈夫!!
先月伯母のお見舞いに行った時、その母方の従兄弟のお嫁さんが、
お肉やら卵やら野菜をくれて、わたしに言いました。
「わたしにはまだ母がいて甘えられる。
娘にはわたしがいて甘えてくる。
でも、〇〇子さんには甘えられる人がいないでしょ。
だからわたしが〇〇子さんを甘えさせてあげたいの」
その言葉を聞いた時、わたしは自分が寂しかったのだとわかりました。
クシャクシャした心のひだが、ふわっ~と広がっていきました。
一つ年上のお嫁さんは20歳で従兄弟と結婚しました。
祖母と伯母と伯母(義理の母)のいる家での同居。
わたしには考えられません。
たいへんなことがたくさんあったと思います。
でも、会う時もいつもわたしの話を聞いてくれる。
こんな人になりたいです。
今日のお昼は、
メカジキとズッキーニとタマネギのトマトソーススパゲッティ。
寂しさはいつもあるわけじゃない、
女ひとりのランチは美味しくいただきました。
でもイマイチこくが足りなかった・・・。
味付けは少し寂しかったようです。