星月夜に逢えたら

[hoshizukiyo ni aetara] 古都散策や仏像、文楽、DEAN FUJIOKAさんのことなどを・・・。 

功名が辻 第11回おぼえがき

2006-03-20 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」
第11回「仏法の敵」(3月19日放送) ●公式サイト
「2006限定~今週の一豊さん」は毎月曜日に更新予定。週末に予定が入った場合は遅れることもあります。

今週の殿。信長の命令に従って叡山焼き討ちの現場に。過去の大河ドラマにも何度
か出てきた厳しいエピソードの当事者に殿がなるとは。今回は新・吉コンビや山内
トリオの漫才もなくチョット重苦しい回だったかも。そのぶん秀吉の甥っ子、治兵
衛の登場シーンがほんわかモードに。一豊と千代の夫婦も治兵衛の立場を知りつつ、
あたたかく支えている光景がイイ感じ。

■ゼッタイ素笑い(笑)
やってくれましたね!! やはり、これを最初に書かせていただきます。
千代のひと言「側女にしたい女子ができましたらお連れくださいませ」に反応して。
あれは空中カエル跳び? あの体勢はハイジャンプの選手がまさにバーを飛び越え
ようとする瞬間の格好でした。体を張って笑いをトルって上川さんらしいなあ♪
おさらいします。
千代が桶を持って立ち去る。そこに残された布。包帯した左足をかばって一豊、
右足で踏み出す。と、布に足を置いた瞬間すべってひっくり返る。
いや、蹴ったのか。蹴ったの?布を。軽く30cmは跳んだであろうその体の向こうに
ビューンと飛んでゆく布。千代に体を起こされて見せた殿の笑顔にどうも照れ笑い
が混じっていたと思うのですが。あの溶けそうな目も(笑)。あまりに見事だった
ので、上川さん自身もつい会心の笑みをもらしてしまったんでしょうか。

■まことにまこと
姉川から無事に帰還できたいきさつを千代に話す殿。命の恩人の小りんのことを
「やましいことは何もない。まことにまことじゃ、信じてくれ」と。
一豊さんはあったことも洗いざらいしゃべるけれど、なかったことも全部話す(笑)。
功名の種は好きだけど(半兵衛にも「戦、戦と焦りなさるな」って言われてた~)、
心配の種は少しでも心にためておけないタイプなんですね。
それにしても小りん。前回よりも大人っぽく見えました。一豊に槍を向けたり、言
葉でいじめたりして。その一言一句に狼狽する一豊を見て「ウソ!いひひ」などと
笑う。一豊さん、傷つきながら千代だけを思うその目が涙目になってましたね~。
ちょいワル女になっちゃった小りんは、これからも殿に何かと関わっていきそう。

■叡山を攻める
信長と秀吉。今回は二人の上司に対する一豊の気持ちにビミョウな違いが。
自分のお葬式を出せと言った後、生還したことを手放しで喜ぶ秀吉には、家の事を
考えてくれた「温かいお方じゃ」と心底、信じきっている様子。
一方、惚れて選んだ信長のことは、とうとう「お屋形様がわからぬ」という状態に。
「人という人は僧俗男女を問わず生ける者をなからしめよ」ですか! 
そりゃあ破戒僧がよくないのはわかるけどソレはソレ。寺社を焼き討ちにするなん
て今でいえば、タリバンがバーミヤンを破壊したようなもの? TVのある時代なら
世界中からブーイングの嵐ですよ。まあそこまで話を広げなくてもやっぱりイヤで
すよぉ~。人が尊ぶもの(by 光秀)を壊すのは。
叡山で女人と子供たちを目の前にして、一豊、吉尾、中村の同僚トリオは誰ひとり
刃を向けることなどできませんでしたね。一豊さん、振り上げた剣を下ろせず、目
をつむったまま。この常軌を逸した命令に機転を働かせ、女子供を逃がす秀吉。光
秀とは反対にたとえ報償を逃しても「すべての命はすべてそのまま行う必要はない」
とまで部下に宣言するところが意外でした。この頃の秀吉はイイ人、だったのに。
で、「金柑頭」って何?と検索したら、信長が光秀につけたニックネームだった。
頭の形がミカンやキンカンに似ている場合、頭皮がつっぱって薄毛になりやすいそ
う。(頭髪関係サイトより)。光秀もそれを気にしていたに違いない。
ナント見たまんまを言ったのかー、信長。ム、ムゴイ。

■修羅
叡山から戻った一豊。お約束の「命拾うたぞ」さえ口にできなかったのは初めてで
すね。ただ輝きを失った目でじっと千代を見るだけ。それだけで事の異常さを察し
たように黙ったまま頭を下げて殿をお迎えする千代。
そこにいるのはいつもの殿でなく、戦場で地獄絵を見、業を背負い、たった一人で
いま憎悪と闘っている男。押し殺した声から、一気に怒りをはき出すその激しさ。
(こういうテンション、久しぶり。苦悶する表情はやっぱり、いいなあ~♪)
そんな修羅と化してしまった男を一身に受け止め支えようとする妻。
法秀さんに聞いた乱世に生きる女の心得を、千代は千代の言葉で殿に伝えたのが、
ちょっとキリストの言葉のようにも聞こえて私の心に刻まれました。
「殿が地獄に参られるなら千代もいっしょに参ります。殿が罪を犯されたのならそ
の罪も千代は背負いまする」。一豊はようやく修羅から人間に戻れたのですね。

 

今週もなかったですね。


今後のメディア情報 次回の記事アップまで随時追記中。
TV
★気になる共演者・関係者出演番組

3月20日現在、情報なし。 
※「土曜スタジオパーク」は毎週要チェックですが、3月25日、4月1日は高校野球
中継のため放送休止。「スタジオパークからこんにちは」も生放送は4月4日から。
※4月1日の土佐二十四万石博のイベントは当日や翌日のニュース番組、地元ローカ
ル番組を要チェック。


雑誌・新聞 
●「ステラMOOK NHK時代劇の世界」(3月18日発売)内容紹介
特別付録として上川さんのポスターつき。
(インタビュー記事全6ページ。過去に出演した時代劇や功名が辻について。)
●「月刊TVJapan」4月号(3月18日発売)(←3/22追記
P59に「功名が辻」の連載第三回。(第11回~第14回のあらすじ。インタビューは
柄本明さん。写真大1点、小6点。)
●「月刊TVnavi」5月号(3月24日発売予定)
連載<上川隆也の 一豊 辻の向こうから。>(隣のページに<今月の功名が辻>)
※5月号「鹿児島・熊本・宮崎版」が3月27日に創刊されるそうです。

「NHKステラ」には毎週、功名が辻の記事が掲載されています。その中の
ステラ「先物」情報
もチェック。
※「TVガイド」「歴史読本(月刊)」でも毎号、功名が辻の記事を掲載。
 


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2 コメント

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凝縮されてますね (しろう)
2006-03-21 01:03:12
今回は、上川さんの魅力をめいっぱい楽しめましたね~。思いっきり笑いもとれるし、槍さばきは抜群、ついつい涙目、憤ったらぷるぷるきちゃうし、マジで痛そうだしつらそうだし、かと思えばお子ちゃまにはとろけるようなまなざし。これでもかってほど、詰め込んでくれました。ありがたや、ありがたや(爆)



一豊さまの「ほほう」は、もうちょっと出世しないとなさそうですねえ。髪が月代になったころ??(髪は今のほうがステキなんだけどー)





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はいっ♪ (ムンパリ)
2006-03-21 01:23:07
今回は一豊さんのお得パックでしたね~。体を張ったコメディアンぶりも、悩める姿も、子供を抱きすくめる時のお顔も。

「ほほう」は今回、半兵衛さんのご意見に対して言えそうだったのになあ(笑)。いいんです。待ちましょう!!

月代は最近、コメントの時によくお見かけしますね。出世のためなら髪型ぐらい・・・・・・(笑)。
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