オオカミになりたい(遺言)

ずっとそばにいるよ

月百姿 心観月

2017-12-06 | 月百姿

月岡芳年 月百姿

『心観月』 平友梅

  しんかんのつき  たいらともうめ 

明治十九年届

 

平友梅についての人物像は未詳

検索においては「手友梅」との記載も見受けられるが

はっきりしたことはわかりません。


『暗きよりくらき道にも迷はじな 心に月の曇りなければ』

 

 

国立国会図書館デジタルコレクション 102

 

手友梅は病気で盲目となってしまう。

「心の月が曇らなければ、暗い道でも迷わない」

手友梅はその詠を背に挿した青竹に付け

目が見えないにもかかわらず毛利軍と果敢に戦い戦死する。

 かつてない盲人だと皆涙を流したという。

 

秋華洞浮世絵ギャラリーより転載

 

「暗きより暗き道にぞ入りぬべき 遥かに照らせ山の端の月」

平安時代の歌人和泉式部の和歌に通ずるところがありますね。