月岡芳年 月百姿
『心観月』 平友梅
しんかんのつき たいらともうめ
明治十九年届
平友梅についての人物像は未詳
検索においては「手友梅」との記載も見受けられるが
はっきりしたことはわかりません。
『暗きよりくらき道にも迷はじな 心に月の曇りなければ』
国立国会図書館デジタルコレクション 102
手友梅は病気で盲目となってしまう。
「心の月が曇らなければ、暗い道でも迷わない」
手友梅はその詠を背に挿した青竹に付け
目が見えないにもかかわらず毛利軍と果敢に戦い戦死する。
かつてない盲人だと皆涙を流したという。
秋華洞浮世絵ギャラリーより転載
「暗きより暗き道にぞ入りぬべき 遥かに照らせ山の端の月」
平安時代の歌人和泉式部の和歌に通ずるところがありますね。