オオカミになりたい(遺言)

ずっとそばにいるよ

風俗三十二相 みたそう/にあいそう

2017-12-18 | 風俗三十二相

月岡芳年が女性のしぐさを ~~そう と描いた美人画

「風俗三十二相」より

 

十三 『 みたさう 』 

天保年間(1830~1843) 御小性之風俗

明治廿一年四月十二日印刷


江戸城や大名家の奥で御小姓(おこしょう)という奥仕えの者が

常に奥方や姫君の側に仕え一切の身の回りのお世話をします。

恥じらうその視線の先には一体なにが見えたのでしょう。。。

サブタイトルの「小性」が暗示しているのかな?

 

 

十四 『 にあいさう 』 

弘化年間(1844~1847) 廓の芸者風俗

明治廿一年四月廿四日印刷

男装した芸者さんが手にした扇子には

「俄(にわか)」と書いてあります。

吉原では「吉原俄」といい三大行事の一つとされ

八月一日にはじまり、ひと月かけて行われました。

若い衆や禿たち、幇間と呼ばれる芸人さんを中心に

芸者さんたちも参加して楽しんだようです。

孔雀の羽柄の粋なこと。

ピーコック革命はこの時代が先取りしていたんですね。