一日の通常の業務が終わる。しかしその後には山のような、やれご利用者の記録だの、介護経過だの、
委員会の仕事だの、ご利用者の一日の様子だのというパソコンに打ち込むデスクワークが待っている。勿論その分の残業代は出ない。
以前はそれでも、そのサービス残業を2時間から3時間平気でこなしていた。
しかし今は、通常の業務が終わると、ものの30分位で会社を辞する。
疲れ方が以前と全く違うのだ。急激に12キロ以上も痩せたせいか、精神薬のせいか。
きょうも上司に、「きょうは1時間残業と思っていて下さいね。」と、当然のように告げられた。こちらの都合も聞かずに。用事があるかどうか一応聞くのが筋ではないだろうか。
以前の飲み会で、私の祥一郎の死と自分のたかが失恋を同列に扱った女上司だ。
私は「ええ?残業ですか。きついです。」と言ったら、「・・・・・じゃあいいです。」
「いいえ、やれと言うならやりますよ。業務命令なんでしょ。」
上司は無言だった。その後、更に上の上司に泣きついたのがありありとわかる。
泣けば上役にとりなしてもらえると思ったのだろうか。めんどくさい女上司だ。
別にやりたくてしている仕事でもなく、微塵も楽しいとも愛しているとも言い難い仕事、馬車馬のように働いて上を目指す気持ちなどさらさら無い仕事。
そんなものに、私の大事な、祥一郎の死によって更に大事になった時間を割きたくない。
した方がいい仕事を後日に回して、最低限の残業をしてさっさと帰宅する。上司にどう思われようが知ったことか。
そんな仕事ぶりのきょうこの頃。
痩せて疲れきった身体をなんとか鞭打って自転車をこぐ。坂道の多い帰り路が、以前より更に過酷になっているのがわかる。
春に咲く花々、穏やかな季節の風をできるだけ目に入れないように感じないように、下を向いて自転車をこぐ。
常夜灯をつけていくのが常になった部屋に帰宅し、照明を点け、祥一郎の遺影に「ただいま。」と呟く。
遺影を見つめ続けながら、ひとつひとつ祥一郎との暮らしの想い出を紐解いていく。
そして指が動くまま、心のまま、それを文章にしていく。
今はその時間が私の一番大事な時間だ。いや、今後ずっとそうかもしれない。
文章を書くうち、涙が滲む、悲しみに溺れそうになる、孤独感に押しつぶされそうになる・・・・・・
それでもそんな時間が今は一番大事だ。
そんな大事な時間を、くだらない仕事に邪魔されてたまるものか。
分かって欲しいなどと言わない。そもそも分かって貰おうとしても無駄なことだと思うから。
祥一郎の生きた証を残すこと。
それがあいつの望みだったのだから、それを私は引き継ぐ義務がある。
それしかできない。そんなことでしか、あいつが20数年間の年月を私に与えてくれた事に対する恩返しができない。
それを邪魔するものは、何者をも排除するんだ。
祥一郎・・・・・・・・
おっちゃんのこんな生き方をお前はどう思う?
「おっちゃん、ほどほどにしときや。うちのことはもうええんやで。」
なんて言うはずが無いよね。
「おっちゃん、ありがとう。うちのこといつまで忘れんといてや。」
って言うに決まってるよね。
忘れるものか。お前はおっちゃんの全てだったのだから。おっちゃんの身体と心は、お前と共にしか存在し得なかったのだから。
涙を流す度、お前の証を文章にする度、それをますます自覚していくんだ。
おっちゃんの人生で何かを残せるとしたら、お前の証を残すこと、それしか有り得ないんだよ。祥一郎・・・・・・・・・・・
委員会の仕事だの、ご利用者の一日の様子だのというパソコンに打ち込むデスクワークが待っている。勿論その分の残業代は出ない。
以前はそれでも、そのサービス残業を2時間から3時間平気でこなしていた。
しかし今は、通常の業務が終わると、ものの30分位で会社を辞する。
疲れ方が以前と全く違うのだ。急激に12キロ以上も痩せたせいか、精神薬のせいか。
きょうも上司に、「きょうは1時間残業と思っていて下さいね。」と、当然のように告げられた。こちらの都合も聞かずに。用事があるかどうか一応聞くのが筋ではないだろうか。
以前の飲み会で、私の祥一郎の死と自分のたかが失恋を同列に扱った女上司だ。
私は「ええ?残業ですか。きついです。」と言ったら、「・・・・・じゃあいいです。」
「いいえ、やれと言うならやりますよ。業務命令なんでしょ。」
上司は無言だった。その後、更に上の上司に泣きついたのがありありとわかる。
泣けば上役にとりなしてもらえると思ったのだろうか。めんどくさい女上司だ。
別にやりたくてしている仕事でもなく、微塵も楽しいとも愛しているとも言い難い仕事、馬車馬のように働いて上を目指す気持ちなどさらさら無い仕事。
そんなものに、私の大事な、祥一郎の死によって更に大事になった時間を割きたくない。
した方がいい仕事を後日に回して、最低限の残業をしてさっさと帰宅する。上司にどう思われようが知ったことか。
そんな仕事ぶりのきょうこの頃。
痩せて疲れきった身体をなんとか鞭打って自転車をこぐ。坂道の多い帰り路が、以前より更に過酷になっているのがわかる。
春に咲く花々、穏やかな季節の風をできるだけ目に入れないように感じないように、下を向いて自転車をこぐ。
常夜灯をつけていくのが常になった部屋に帰宅し、照明を点け、祥一郎の遺影に「ただいま。」と呟く。
遺影を見つめ続けながら、ひとつひとつ祥一郎との暮らしの想い出を紐解いていく。
そして指が動くまま、心のまま、それを文章にしていく。
今はその時間が私の一番大事な時間だ。いや、今後ずっとそうかもしれない。
文章を書くうち、涙が滲む、悲しみに溺れそうになる、孤独感に押しつぶされそうになる・・・・・・
それでもそんな時間が今は一番大事だ。
そんな大事な時間を、くだらない仕事に邪魔されてたまるものか。
分かって欲しいなどと言わない。そもそも分かって貰おうとしても無駄なことだと思うから。
祥一郎の生きた証を残すこと。
それがあいつの望みだったのだから、それを私は引き継ぐ義務がある。
それしかできない。そんなことでしか、あいつが20数年間の年月を私に与えてくれた事に対する恩返しができない。
それを邪魔するものは、何者をも排除するんだ。
祥一郎・・・・・・・・
おっちゃんのこんな生き方をお前はどう思う?
「おっちゃん、ほどほどにしときや。うちのことはもうええんやで。」
なんて言うはずが無いよね。
「おっちゃん、ありがとう。うちのこといつまで忘れんといてや。」
って言うに決まってるよね。
忘れるものか。お前はおっちゃんの全てだったのだから。おっちゃんの身体と心は、お前と共にしか存在し得なかったのだから。
涙を流す度、お前の証を文章にする度、それをますます自覚していくんだ。
おっちゃんの人生で何かを残せるとしたら、お前の証を残すこと、それしか有り得ないんだよ。祥一郎・・・・・・・・・・・
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