月山に登る2

2015年03月28日 | 
 それにしてもこの日、天気には恵まれたのですがさすがに山頂(屏風山794Mとありました)近くになってくると気温は低め。 日陰にはこんな立派な霜柱が立っていました。まるで天然寒天を作るときのように氷のスジがニューっとのびながら曲がっています。


 

 現れた道案内。黒の田湿地、というところにも興味がありましたのでとりあえずそちらに。



 右に折れれば黒の田湿地。 小心者のMHは、ここで熊除けの鈴を装着です。まず心配ないでしょうが念のため。



 左は山頂か。 時間に余裕があったらまたここへ引き返してからあらためて登ろう・・・などと考えつつ右へ行くことに。 この時期、山は比較的乾いていますので、ぬかるみはさほど心配ありませんでした。

 ところがそこからしばらく行くと、ふとこんな標識が現れました。 ※申し訳ありません、この↓画像は月山頂上の御岳神社石碑傍に立てられた「月山頂上を示す立札}でした。訂正します。)

 ここでMHの悪い癖、つまり道草する癖が出てしまいました。屏風山山頂をめざしたのに、湿地へ道草しようとしてさらにまた、「ん?月山・・つきやま?がっさん?」道草したくなったのです。 しかも屏風山頂上と同じ標高(794m)が示してあります。

  これは行ってみないと!     


                                            つづく
 


月山に登る

2015年03月27日 | 
 最初は岐阜県瑞浪市と恵那市山岡町をはさんで聳える 屏風山 に登るつもりでした。 もっともきつい登りとされる 百曲がりコースを選んだんですが、

  街中とは勝手が違いますね、標識はあっても登り口まで何メートルとか書いてないんです。 自分で探せって感じで。 じゃあここらへんかな、と思って適当に曲がってみました。

  朝方は寒かったので、軟弱なMHはレッグウォーマーをつけていたのですが、さすがにここまで歩いてくると汗をかく予感が。脱ぎました。

  イノシシを捕る ワナがありました。 ひょっとしたら  もでるかも。 すぐに二又の道にわかれましたので、まずは下のジヤリ道に行ってみると・・・。


  道は行き止まりで、砂防ダムの工事道路だったようです。

  引き返して左の道を行ってみると、こちらも砂防ダム工事現場が眼下に見えました。



  ダムをつくるといっても、作業道路の敷設が先で、資材を運んだり土砂を運びだしたりできないといけません。

  丁寧に、しっかりと作りこんであります。  それはともかくとして、この沢は百曲がり登山口ではありませんでしたので、もとに引き返して次の曲がり口を発見し、登り始めました。

  確かに急登コースです。↓は登山道を見下ろしたところ。

  途中、木の根が膝をついて?お出迎え。

  上の方、これは斜度45°でしょう、どうみても。

  百曲がりを上り詰めると、笹平に着きます。 眼下に瑞浪市の町が見えました。







恵那山登山雑記

2014年01月04日 | 
 それにしても書店に並ぶ登山ガイドのなんたる大雑把さでありましょうか。

 MHは決して若くありませんし、登山用に特別鍛えてもおりません。ふつうの、中高年です。そういう人々が手に取る、カラフルな装いで登山への夢を誘う、さまざまな入門誌専門誌は眺めているだけで心楽しくさせてくれ、人生に潤いを与えてくれるもののひとつです。日常から一歩二歩離れた所にある雲上の絶景に、優しく手招いてくれる山岳誌はたとえ一生そこへ行くことのないような人々へもそこの存在をアピールして止まず、「いつの日かきっと」「近いうちにできれば」という思いを抱かせるものです。

 その時期に行くとブヨだらけでとても不快だよ、もしも途中で足一つくじいて動けなくなってもそれは自己責任だからね。たかが近くの山といっても、交通費とか宿泊費とか普通の旅行なんかより高額になることもざらですよ。装備にしてもピンキリで、凝った登山用品に金かけて登る人とスニーカーで軽々と登る人と、どちらがいいかなんてそれこそ自己判断の領域です。勝手に自分の思いで登り、自分なりの満足感を得て下山できればそれでよし。たとえ天候不順でひどい目に遭って命からがら下りてきたとしても、そこへ行ってみようと決めたのは登山者のあんたなんだから。

 まるで美しい花に誘われる昆虫みたいですね、中高年登山者は。MHも多分、これに懲りることなくまた同じ山、違う山にムラムラっとさせられて同じようなことを繰り返すと思います。

最後に、黒井沢ルートを下る際に見た恵那山西側の襞の様子です。この後激しい降りに襲われましたが、幸いゴアテックスの上下コートを持っていきましたので無事帰ることが出来ました。



恵那山登山-8

2014年01月03日 | 
これが山頂神社か、と思ってしまいましたよ。

あぁうれしい、やっとの思いで辿り着いた黒井沢登山道の終点に避難小屋が現れます。その前の道がクロスする形で広河原登山道と神坂登山道に合流します(ちょっとうまく説明できません)。恵那山の山頂は広河原道を逆戻りする形であとしばらく登る必要があります。

空腹と疲労とブヨ攻撃に責められ、気は急くばかり。展望がぱっと開けた場所にあったこの小さな祠が山頂神社だ、と勝手に思い込み、近くの平らな石に昼食セットを広げて食べ始めました。



 ん? それにしても小さいな。そうです、これは違いました恵那山頂は眺望がきかない、という程度の予備知識が災いしてのことか、おまけにガスってましたので間違えるのも無理ないか、なんちゃって。

 こちらが山頂神社です。



ブヨの数は最高潮に達しました。自然界の猛威です。ここらにテント張って一泊以上しようとする人はいないんじゃあないでしょうか。



 そして、こちらが山頂展望台です。周りの木しか見えない、展望台です。


恵那山登山-7

2014年01月02日 | 
ではその「馬の脇腹」がどれほどのものか、画像でお見せしましょ・・・・なんて、そんな余裕はございませんでした。

あえてMHお得意の、へたくそお絵かきでイメージのみをお伝えいたします。まずは、順を追いまして薄緑色で示しましたのが斜面に生える原生林です。当然道は薄暗く、ここら辺りはいつもガスってますのでが多い。この日も小雨状態、道は平坦ではなくて大小さまざまの岩や石、その間を縫うように走る木の根、苔、浮石、さらになんといっても無数のブヨ

地獄状態です。

 途中の水場がなかったら、流れる汗 と目や鼻に飛び込んでくるうっとうしいブヨの猛攻撃にめげてしまったことでしょう。荷物を下ろして顔を洗い、タオルを冷やしました。
 
 しばしの休憩の後、意を決して腰を上げ歩を進めます。

山頂で昼食の予定ですので、麓のコンビニで買ってきた海苔巻おにぎりとカップめんはあと少しの辛抱。と思いきや、空腹感に耐えかねてにおにぎりを半分食べながら歩くことになった次第です。


下山してくる人に聞きますと、「(道が)山肌を巻いてますのでまだだいぶありますよ」とのこと。それを聞くと内心、気弱になる自分を覚えたのですが、反面 もう少し頑張ろうという気にもなりました。

恵那山登山-6

2014年01月01日 | 
皆様、新年明けましておめでとうございます。

昨年の10月以来、記事を書かずにおりましてすみませんでした。この恵那山登山シリーズ?もまだ山頂へ行く途中でほったらかしで。 続きです。

 やっぱり、山頂まで3時間余というのは超健脚の若い登山家を基準にしていますね。




野熊の池を過ぎてからの急登で息も絶え絶えになり、かつて経験したことのないような疲労感が貌を覗かせはじめました。それでも地面を笹に覆われた美しい木々に目を癒されつつ、歩は進みます。





馬の背、にあたる平坦な道も現れました。なんだか一瞬、ほっとするような風景。



一見 里山的ですが、松の木をご覧いただければここが高地の登山道であることが分かります。これに続く「馬の背」はかなり効きますよ。なんせ、「背」どころか「脇腹」を、石や大きな木の根と戦いながら際限なくにじり進まねばなりませんから!


恵那山登山-5

2013年09月26日 | 
 さてこの写真

なぜかとても気に入りまして、A3版に引き伸ばした写真をプリントアウトして居間に飾っております。


 
 実はここに至るまでにすでに3時間半あまり経過しておりまして、「行けども行けども先が分からぬ」状態だったのであります 途中の 野熊の池 までは何とかがんばれましたよ。先行者の方が荷物を下ろして野熊の池のほとりに設置されたベンチで休んでおられました。MHもここらで休むつもりでおりましたし、本当はここで先行者の方の後に荷物を下ろして一服した方がよかったのです

ところが、後ろからヒタヒタと迫る足音が幾つか。MHよりやや若いと思われる 軽装の方。やはり思った通り、足取り軽く追い抜いて先に行かれました。 なんのっ、MHとて里山を歩いて山菜取りのひとつもふたつもやってきたんだぞっ。・・・て、やっばりアルプスの一角を初めて登る初心者であることをしみじみ実感させられたのであります。 さらに続いて、今風の登山ウェア、といいますかファッション性を兼ねた色使い、多分化繊でしょう、肌にピッタリしたタイツ状のものをお召しになっておられます。お歳は30代前半ぐらいですかね。

いけませんなー、年齢もさることながら、MHと彼らとでは登る途中で見ているものや登山の目的や、そもそも登山スタイルが根本的に違う。比較するものじゃぁありませんのです。

上の写真は、今追い抜かれたばかりの急登場面でヤケクソ気味に立ち止まり、カメラに収めた時のものであります。
急登続きのここを過ぎまして、ややなだらかな稜線へとさしかかりました。

 笹原がきれいです。

 枯れ木がたたずみ、風雨に晒される高地の厳しさが感じ取れる場所です。

恵那山登山-4

2013年09月25日 | 
 これは冠雪した冬の恵那山です。恵那市山岡町からの眺めです

前回の 恵那山登山-3 でお見せした写真は、山麓直下の様子を撮るために ここからさらに一山越えて撮影しました。

 冬の恵那山は、山岡町のこの道路沿いにある鳥居の辺が一番キレイだと思っています。

雪を戴いた恵那山に重なっているように見えますが、間にもうひとつ山があるのです。その山には岩村町、阿木町を経て根ノ上高原、そして中津川の恵那山登山口へと続く道がついております。



この写真ですと分かりやすいかも知れません。

 また、ここでは詳しく触れませんが、岩村町と阿木町の間に『風神神社』という変わった名の神社があることも知りました。アマテラスオオミカミの産着(胞衣・えな)を納めたとされる恵那神社は、伊勢神宮と深い関わりがあるとされています。もしかしたら、風神神社も何かの関係があるのかも知れません。

恵那山登山-3

2013年09月23日 | 
 ここで少し別の角度から恵那山を見て見ましょう。  右奥にある恵那山山頂には、いつものように雲がかかっています。


 中腹のあたりに陽が射してが台地のようになっています。恵那山エンノオズヌ?と呼ばれる人々が古来から修験道として利用していたそうです。台地のあたりが登山の中継基地?となって、地元の人々との交流があったのでありましょう。

ウェストンも恵那神社のあるここからのルートをたどりました。

中津川に宿をとり、日帰り往復で山頂を極めた後に宿へ帰ったといいます。驚異的な脚力だと思います。バイクで黒井沢登山口まで行ってから、登り始めからバイクに戻るまでに往復9時間ほどかかったMHにしてみれば、ウェストンさんは超人です。


  その黒井沢ルートですが、ウェストン公園を過ぎてすぐの谷川沿いの道を10数キロ行ったところから登りはじめるのです。ときどき(数年に1回くらいの割合で)沢崩れが起きて通行止めになったりしますので、黒井沢が迎えてくれるのはラッキーと思った方がいいような。写真では、右手はるか先になります。

 行者やウェストン、日本100名山の始祖らが登った道は今でも細々と登られているようです。


恵那山登山-2

2013年09月22日 | 
 未明の五時前に起きて、前日に入念?に準備しておいた装備一式を携えて現地登山口までまっしぐら

真夏の、8月初旬のことであります。

登山口までの下見もあらかじめしてありましたが、一体何時間かかるものか分からないのにも拘らず、「よしっ!」と意気込んで単身 歩を進めるMHでありました。

最初の1~2時間は、勾配が緩やかなこともあり、里山歩きには自信のあるMH
にとって楽勝状態(と不覚にも思ってしまったですが)。もののけ姫に出てくるような原生林を眺めながらの 恵那山登山。

 ここは下山の時に雨に襲われた場所です。谷川が下の方で瀬音を響かせています。何百年?が経っているであろう巨木の枝葉が印象的です。

恵那山は、里山ではありません。れっきとした 日本アルプス山脈の一角なのであります。ここから、登山道は岩がゴロゴロした、登山者を苦しめる道が代わる代わる出現してきます。
途中、清水の湧き出る所があったり、趣のある花が咲いていたりしますが、まだこの序盤でまったりしている場合ではありません。ジクザグの道に沿ってただただ登り詰めることに専念していきます。
思い出に残る写真をとりたいなぁー、と思いつつ、この1枚。 





涼しそうでさわやかな高原風景に見えますでしょうか?

いやいやー。

皆様、夏の登山に必需品なのは 以外にも 「防虫ネット」だったのです。ものすごい数の「ブヨ」が目鼻を襲い、ダラダラと続く岩だらけの登山道を進む人々を苦しめて、気力を殺ぎます。ブヨは目を狙ってまとわりついてきます。

全行程で。

夏登山の方は充分、お気を付け下さいませ。
 
 それさえなければ、こんな、エアコンのコマーシャルに出てきそうな さわやかそうな場所で過ごしたいものですね。



恵那山登山-1

2013年09月21日 | 
 恵那山日本百名山のひとつに挙げられています。

どっしりとした山で、木曽路のシンボル的存在でもあり島崎藤村がこよなく愛した山でもあります。

今回初めて、黒井沢登山口からの日帰りコースに挑戦しました。午前7時、バイクを黒井沢登山口に停めて登頂開始。天候はやや曇りがち、湿度高く、気温も高め。

ガイドブックを見ますと、片道4~5時間かかるように書いてあったり、2~3時間で行けるようなふうに書かれてあったり。どちらが本当か、登ってみないことにはわかりません。で、登り始めました。

最初の林道は平坦に近く、快適です。
 谷川がすがすがしい。

 少しずつ傾斜を増して行く登山道。

 木陰の空気がこころなしか涼しく感じられます。谷川を渡る木の橋です。ここらあたりを過ぎると本格的な山道になっていきます。