少し行くと、車両の進入ができなくされていましたので道の片隅にバイクを置き、歩きました。バスで乗り付けた方々がすでに奥の方にあふれています。
普段は畑や山の斜面、道の土手などに植えられた枝垂れ桃。緑まだ浅きこの頃が一番映える時。
白桃の向こうがわの山一面に花が咲いています。
この花色がない冬の間は、寂しい山にしか見えないことでしょう。
小径の傍らには可愛らしい花がひっそりと咲いています。
この集落は、山あいに道がつけられ、低地には田や畑。 あまり利用できない斜面に枝垂れ桃をたくさん植えています。 それぞれの木の大きさから言うと、植えてからさほど年月は経っていないように見受けられます。
この時期にはヤマザクラ等の花木も山や斜面を彩ります。それにも増して、桃の花は鮮やかに咲き普通の春山を特別な場所に変えています。
見事な花の帯。
もし枝垂れ桃がなかったら、灌木が生えた何の変哲もない山だったことでしょう。
また、斜面に対して柔らかに花を添わせる、枝垂れ桃だからこそ作ることのできる景観がここにあります。
花のアップ。いうまでもなく、清楚な『桃色』です。
この美しい『桃源郷』の風景も花の終わりと共に移り変わってしまいます。
いい時にやってくることができました。