Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

大手バス会社勤務の路線バス運転士です。バス運転士の日常をお届けしたいと思います。

中高年のセカンドキャリアについて。

2024-07-18 05:42:53 | 日記

中高年のセカンドキャリアとして、主に私はバス運転士が一番なりやすく、かつ、給与、待遇、社会的地位の面からお勧めしています。

しかし、youtubeなどの動画サイトでは、電気工事やビルメンなどの現場系の仕事をお勧めしている内容が多いように感じます。

また、宅地建物取引士などの少し難しい資格を取得して不動産系に求人に応募する事を勧める内容も多数散見します。

もちろん、これらのものは中高年でも求人に応募すれば、比較的採用はされやすいかと思います。

しかし、実際に業務に携わるとなると、私はかなりきついのではと思います。

先ず、現場で脚立に登る仕事や危険の伴う作業を未経験の中高年に積極的にさせたいと、現場監督が思うかどうか疑問です。

特に現場系で60歳を過ぎた人には、脚立に登らすと転落事故のリスクが格段に上がります。

たとえ50歳位でも、今まで現場を経験していない未経験者の場合、最初のうちはかなり注意が必要になると思います。

そのように考えると、現場系でもできる仕事は最初はかなり絞られてくると思います。

強いて云えば、測量などの仕事は中高年からでもやる気次第では、馴染みやすい仕事のように思います。

私の先輩の知り合いに、50歳から測量業界に飛び込みセカンドキャリアの構築に成功された方が存在します。

もしも未経験で現場の仕事をしたいならば、測量士補の資格を取り測量アシスタントの求人に応募する事をお勧めします。

次に、不動産系の求人ですが、ある程度の収入を目指すなら、たとえ資格があっても結局は営業で結果を出し続けることができるかに掛かってきます。

多少の経験者ならまだしも、完全な未経験者の場合は、若い人と勝負して耐え続けることは相当根性がいることと思います。

実際に、資格は取ったけど営業に耐えられず、トラックドライバーやバス運転士になる方は多数いると聞きます。

そのように考えると、未経験職種に中高年が転職し、かつ、勤務を続けることはかなり難易度の高いことと感じます。

現実問題、未経験である程度の収入と社会的地位を手に入れようと思った場合は、トラック、バス業界か測量業界位しかないのかもしれません。

中高年者は、勤務が続くか否かも重要な要素ですので、無理をせず経験職種への無難な転職が身を持ち崩さない秘訣と感じます。

今の世の中、中高年に限らず若い人でも転職の失敗は自らの身を持ち崩す原因になりかねません。


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是非とも、無理のない慎重な転職をしていただきたいと思います。


若い人への対応への悩み。

2024-07-18 00:41:42 | 日記
最近、若年層に対して高圧的と彼らが感じる指導をするとパワハラになり、訴えられる可能性があると云うに懸念を持っている中高年層の方が多いと聞きました。

私の場合は、パワハラなどの言葉が流行する前に同世代や上の世代と仕事をする環境に居たため、あまり気にしていませんでした。

ただ、ここ最近の傾向としてバス業界でもちらほら若い世代が増えはじめ、若干の若返りが始まっています。

景気低迷の気配から、若年層でも安定した職に就くことを優先し、世間の見映えや評価よりも堅実な道を選んで来ている傾向が少しづつ見え始めています。

そんな中、新人の若年層にの指導に苦労している中高年の指導運転士などの指導者の声もよく耳にする様になりました。

やはり、昔のように「可愛がり」が通用する土壌がなく、言葉狩りにあったり、パワハラやセクハラととられることに対する恐れが一番多いです。

冗談一つも気を遣う環境に辟易する指導者や経営側の人間も多く見掛けます。

今まで我々世代を相手にしてきた運行管理者も、若い人が入社してきてから徐々に服装髪型、話し方を注意してきていることを肌で感じるようになりました。

本当に若い人は、パワハラやセクハラを叫んだり、インターネット上のような言葉狩りをしているのでしょうか?

私はそのような場面には、今の会社ではあまり見掛けません。むしろ、先輩をたてて、分を弁えた行動をしている若い人が多いように感じます。

では、何故パワハラやセクハラ、言葉狩りなどのネガティブな言葉が流行し、若い人に対して腫れ物にさわるような対応が求められるのでしょうか?

やはり人口比率から観た若い人の数が圧倒的に少ない事が云えると思います。

我々アラフォー、アラフィフ世代の若い頃は、日本の平均年齢は38歳で国自体も体力に溢れていました。

若い人も数の上で少数派でなく、ある程度意見を言える環境であったし、若者の意見も社会が吸収する度量も体力もありました。

しかし、現在は日本の平均年齢は50歳位です。若い人が意見を通そうと思った場合、多少ひねくれた事をしないと多勢に無勢で押し潰される状況があります。

また世の中の多くの会社は、若い人材の確保は急務で、多少若い人に媚びても長く居続けていただく工夫は各社行うことは必然と感じます

私は、上記で説明したパワハラやセクハラ、言葉狩りなどの若い人の扱いづらさへの印象は、使用者側の都合で操作され作られていることの方が大きいと思います。

もちろん、この印象操作に乗っかろうとする意地の悪い若い人も居るとは思いますが、大部分の若い人は逆に謙虚な印象があります。

この様な状況下の中で我々アラフォー、アラフィフ世代は、どの様に若い人に接するべきでしょうか?

私は、人口比率や平均年齢の違いを常に意識して、少数派ではあるけど同じ日本で生まれ育った者として、あまり気負いせず接するしかないと思います。

また、若い人にもこの現状を建設的に受け入れてもるしかありません。

時代の違いで、損や得を言い出したら切りがありませんし、各世代向き合う課題が違うだけで、トータルで観ると大して変わらないと私は感じます。

ただ腫れ物に触るように対応するのではなく、もう少し、若い人の自己創造力や自己免疫力、回復力を信じてもよいのではと私は感じます。