Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

大手バス会社勤務の路線バス運転士です。バス運転士の日常をお届けしたいと思います。

車内事故も適切な対応を行えば、怖くない。

2024-07-19 21:35:44 | 日記
車内事故について、不安に感じる運転士や運転士希望者の方は、一定数います。

確かに場合によっては、大変なことになるリスクも内包していると感じます。

ただし、実際に発生した場合に適切な対応さえできていれば、事が大きくなることは希です。

例えば、運転中のバスの中で人を転倒させてしまったとします。

この場合は、直ぐに近くの路肩にバスを寄せて停車し、転倒した人に謝罪と状況を確認します。

その時必ず、「お怪我はございませんか?救急車をお呼びしましょうか?」と、この2点を確認します。

大方の場合、「そこまでは必要ない!」との回答が返ってきます。

その場合は、「もしも、後日問題が発生しましたら会社にご連絡ください。よろしければお名前、ご住所、連絡先電話番号をいただけませんか?」と伝え、必ず相手の連絡先とお名前を控えるようにして下さい。

その後、事の顛末と相手の連絡先を運行管理者にその場で連絡して、運行再開の許可をもらいます。

もしも、どうしても連絡先等の情報を教えて貰えない場合は、その旨を運行管理者にその場で連絡します。

間違っても、運行管理者に連絡なしに運行を再開してはなりません。

もしも、運行管理者に連絡なしに運行を再開し、後日相手方から「車内事故に問題あり」との連絡があった場合には、事件が当て逃げ級に拡大してしまうケースがあるためです。

運行管理者に連絡さえしていれば、一定の救護義務は果たしたことになり、その後問題になるリスクは格段に減少します。

もしも、転倒した人が救急車を呼んでほしいと言うのであれば、直ぐに救急車を呼び、警察にも連絡し、その後に運行管理者に連絡します。

その後は、警察官と運行管理者の指示に従い粛々と事故処理を行えばいいのです。

警察も転倒した被害者に状況の確認等の質問をして、しっかりした事故状況の把握をします。

事故を起こした際に一番大切な事は、運行管理者に連絡する事です。

通常事故発生した場合は、119番通報→110番通報→運行管理者に連絡という順番が正しい事故処理です。

しかし、事故を起こすと頭が真っ白になり、何をしてよいのか一時的に混乱する場合があります。

そんなときは、直ぐに運行管理者に電話して、「事故をしましたが、頭が混乱してます。指示をお願いします。」と言えば、救護車の必要性の確認や警察への連絡の必要性など冷静に指示がもらえます。

また、運行管理者も事故で運転士が混乱するだろう事は事前に織込み済みで、対策もしっかり考えてあります。

私は正直、「事故ったら、その場で運行管理者に連絡する。」だけ、しっかりしていれば問題の大半はクリアーできると考えています。

※ 車内事故の詳細な記事を数日前に掲載しました。やはり、内容が難しすぎて意図が曲解される恐れがあるため削除しました。ご覧いただいた方は、この内容について広めたりする事はお控えいただきたいと思います。

おじいちゃんになってしまったのか?

2024-07-19 19:24:47 | 日記
つい1ヶ月前に風邪をひき、歩行が困難になった旨の記事を投稿したと思います。

歩行と食事の大切さ。 - Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

ここ1ヶ月ぐらい、膝に力が入らないような不思議な感覚に襲われていました。駅で歩くにしても、老人のように転倒に注意しながらゆっくり歩いていたように思います。...

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それから間もなくして風邪は治り、歩行に対する問題は解消されました。

しかしその時以降、何故か普通に街中を歩くことが怖くなりました。

何故かやたら転倒に気を遣うようになり、駅の階段では壁側を意図的に選らんで歩行するようになりました。

特に下りの階段は怖く、出来れば手摺のある場所を選ぶようにしています。

走ろうと思えば以前と同じように走ることは出来ますし、細かい足の動きも問題なく出来ます。

やはり、先月の歩行困難な状況が心のどこかでトラウマになり、自己防衛本能が過剰に働いているのかもしれません。

さて、男性の場合女性と異なり体力の低下が緩やかに来るのではないです。

階段状にある時期を境に低下していく様なイメージで、最初の体力低下は28歳ごろ突然来ます。

よく「ガクッと体力が落ちた。」という表現は強ち嘘ではないのです。

特に8の付く年齢にそれは起こりやすく、38歳、48歳、58歳とこの年齢の前後で体力が全く違うと思います。

私は、丁度その8の付く歳です。今年の6月前の自分に対して、一段階若い人を観る様に今は思い出しています。

歳をとるということは、今まで当たり前に出来たことが、一つ一つ出来なくなることかもしれません。

ただし、この様な10年おきの階段状の低下は、精神的にもショックが大きいです。

次の8の付く歳には、自分は何を失うのかと思うと憂鬱でなりません。