日本の運転免許制度では、普通自動車免許と第二種大型自動車免許、大型自動二輪免許、第二種けん引免許、第二種大型特殊自動車免許の5つの免許があれば全ての自動車を公道で運転することが可能になります。
この中で、第二種けん引免許と第二種大型特殊自動車免許は、教習所での取得が不可能で試験場での一発試験のみ取得が可能になります。
難易度も高く、特に第二種けん引免許は全国で400人程度しか保有者はいません。
この5つの免許が揃った免許証を、「フル免許証」といい、運送業界では高度な運転技術の証明の一つとして注目されています。
しかし、この免許を持っている運転士は現実的にほぼいません。
その代わり、普通自動車免許と第二種大型自動車免許、大型自動二輪免許、第一種けん引免許、第一種大型特殊自動車免許の5つの免許で「フル免許証扱い」というのが実情です。
この「なんちゃってフル免許証」は、全て教習所で取得可能で、やる気とお金があれば誰でも取得可能です。
そのため運送業界では、結構な数の運転士がこの免許を取得していて、事業所によっては10人に1人位取得している場合もあります。
さて、本日待機場で免許証の話を先輩運転士がしていました。
一人の先輩運転士が、「俺、フル免許なんだよ。」と、免許証を見せました。
そうすると、第二種けん引免許と第二種大型特殊自動車免許の本物の「フル免許証」でした。
みんな驚いていました。私も「なんちゃってフル免許証」は何度も見てきましたが、本物は初めてです。
先輩曰く、何か趣味を見つけようと運転免許を揃えることにしたとのことです。
また、第二種大型自動車免許が教習所で取得できるようになってから、先輩運転士から「金で免許を買ったヤツ」と、揶揄されたのが悔しかったとのことです。
特に、第二種けん引免許は4回目で運良く合格したといいますが、何度も心が折れそうになったとのことです。
私の運転免許は、中型自動車免許と第二種大型自動車免許、普通自動二輪免許の3つしかありません。
今回、「機会があれば第一種大型特殊免許ぐらいは、教習所で取ろうかな?」と思いました。
特に私の実家は雪国で、役場で除雪車を借りて、父が周辺道路を毎年除雪しています。
機会があれば第一種大型特殊免許を取得していて、除雪の手伝いでもしようと思いました。